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『感染列島 パンデミック・イブ』吉村達也 感想
感染列島 パンデミック・イブ感染列島 パンデミック・イブ
(2008/12/18)
吉村 達也

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タイトルから想像できるように感染症を扱っている作品。
話としては序盤は鳥インフルエンザの話から入って、
最終的には人間とウイルスの関係を追及する流れになっています。

テーマ的には定番のものではあるのですが、
ウイルスの進化に関する薀蓄は何度読んでも面白い。
これまた定番の感想ですが、生命の神秘を感じさせてくれます。
単にインフルエンザというと大したことのないイメージがありますが、
それだけに強毒型の恐ろしさは定期的に伝えていくべきなんでしょう。

ただ、ウイルスの起源や厚労省の対応など、
部分単位で見ると面白い作品ではあるのですが、
話の構成や美術関連の知識などを詰め込みすぎたせいで
散漫とした印象を受けてしまったのも事実。

冒頭のシーンなんかはミステリアスで小説に引き込まれんですけど、
最後まで読み終わってみるとそれほど重要なシーンではないですし、
わざわざ冒頭でやる必要があったのか疑問に感じてしまったり。
登場人物の視点にしても女性編集者サイドは消して、
ウイルスと戦う政治家や医師の描写を増やした方が良かったような。

テーマは美味しいのに内容がブレてしまったのが惜しい作品でした。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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