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『小説フランス革命12 革命の終焉』佐藤賢一 感想
革命の終焉 小説フランス革命 XII (小説フランス革命 12)革命の終焉 小説フランス革命 XII (小説フランス革命 12)
(2013/09/26)
佐藤 賢一

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12巻に渡るフランス革命の物語もこれで完結。
歴史小説なので史実と結末が変わるはずもなく、
ロベスピエールの処刑によって終わりました。

……まあ、なんというか。
「童貞を拗らせると怖い」というお話でしたね。
こう書いてしまうとギャグなんですけど
もちろん実際はそんなに軽い状況じゃなく、
恐ろしい数の人々が断頭台送りになったわけで。
童貞で嫁も取らず革命一筋で生きた結果、
革命という理念のみを追求し過ぎてしまい
現実が見えなくなったロベスピエールの悲哀は
これでもかというほど伝わってきました。

最後の最後まで、純粋に生きる自分が正しくて
私欲に走る人々を醜いと見下し続けたのが
ロベスピエールという童貞の限界だったのか。
「私欲を持て」忠告したミラボーは正しかった。

多くの人物がそれぞれに相応しい結末を迎えた
本作ですが、そんな中で唯一、サン・ジュストの
扱いに関しては唐突な感がありました。
最終巻途中でいきなり悟ってしまったような?
自分的にはもっと狂った奴だと思っていましたし、
ロベスピエールにキスかましたときなんかは
その片鱗が見えただけにラストは拍子抜け。
まあホモ描写に力を入れてもしゃーないですが。

しかし面白かった。
フランス革命について教科書程度の知識しか
持っていなかった私ですが、最初から最後まで
夢中になって読むことが出来る小説でした。
これだけの長編を政治劇で書き切ったのは凄い。
こういうお話も大河ドラマで見てみたいですね。

テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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