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『炎上 警視庁情報分析支援第二室〈裏店〉』遠藤武文 感想
炎上 警視庁情報分析支援第二室〈裏店〉炎上 警視庁情報分析支援第二室〈裏店〉
(2012/03/17)
遠藤 武文

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エキセントリックな行動で周囲をかき乱す
安孫子警視正が探偵役を務める短編集。
警視正が探偵役ってのは非常に珍しい気が。
もっとも、口が悪くて行動もぶっ飛んでる辺り、
警察官というよりは名探偵寄りですけど。

4本の事件はどれも独特な切り口で面白かった。
「消失」は雪山の別荘という密室殺人の
変則パターンでよく使われるシチュですが、
トリックはともかく、動機の方は意外性あり。
こういう見せ方もあるのかと新鮮でした。

「黒猫」は犯人は最初から分かりますけど、
語り口の上手さでぐいぐい引き込まれます。
オチの因果応報っぷりも気が利いていてます。

「窃盗犯」は事件に事件を重ねるタイプ。
家電屋に忍び込んだ窃盗犯が別の事件に
巻き込まれて…という感じで、これまた
真相が気になってグイグイ引き込まれます。
これもまたオチが綺麗に決まってる作品。

表題作である「炎上」はラストだけあって
少しだけお涙頂戴な作品になっています。
これに関してはそれほど意外性を
追求しているわけでなく、〆の作品として
綺麗に着地することを狙っているような。
「炎上」の使い方は面白かったですけどね。

どの短編もいい感じに捻った部分があって、
最後まで退屈せずに読むことが出来ました。
この作者さんもチェックしていこう…
と思ったら「パワードスーツ」の作者さんか。
あれも結構変な作品だったなぁ。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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