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『レアケース』大門剛明 感想
レアケース (PHP文芸文庫)レアケース (PHP文芸文庫)
(2014/01/10)
大門 剛明

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市役所で働くケースワーカーである主人公。
日々の業務に徒労感を覚える彼の周りで
ねずみ小僧による泥棒事件や殺人事件が起こり、
主人公は否応なしに巻きもまれていくことに…。

という感じの、生活保護制度と義賊事件という
組み合わせが珍しい社会派ミステリーです。
昨今話題になっている生活保護制度の問題点は
一通り押さえていますし、頷ける指摘も多い。
本当に生活保護が必要な相手かどうか、
という判断はサラリーマンには重過ぎる気も。

ただ、これらの問題点に対して斬新な回答が
用意されているわけではないので、
掘り下げという点では物足りない気もします。
普通に新聞やネットで情報収集していれば
分かることを改めて復習したという感じ。
もう少し独自の何かが欲しかったかも。

でもねずみ小僧事件の黒幕には騙されました。
物語中に怪しさをバラ撒くのが上手いせいか、
素直に読んでいると結構振り回されます。
この皆怪しく見えてくる感じはいいですね。
でもオチに関しては賛否が分かれそう。
自分は若干モヤッとしたものが残りました。

生活保護制度への掘り下げは足りないものの、
薄めの本ですし、少し変わったミステリーを
気軽に読んでみたい人にはいいと思います。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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