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『ライフルバード 機動隊狙撃手』深見真 感想
ライフルバード 機動隊狙撃手ライフルバード 機動隊狙撃手
(2013/04/24)
深見 真

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機動隊の狙撃手VS米軍のスナイパーという
なんともイカしたシチュを主題に添えた一冊。

警察官と軍人を並べられると素人目には
軍人の方が優れているように感じられますが、
そこを色々な点でひっくり返すのが小説です。
決断力に優れ人を殺すことに慣れている
軍人に対して、上司の指示を待つ必要があり
殺人犯として告訴される可能性まである
警察の狙撃手は忍耐力においては勝っている。
事実はともかく理論としてはありです。

中盤のスナイパーの警戒網をかいくぐって
接近戦を挑む流れは素晴らしい緊迫感。
主人公自身も狙撃手だからこそ
相手の居場所や行動、トラップを読み、
時には博打のような行動までして
近付いていくのは静かだけど燃える戦い。

あと警察官は対ガラス射撃の訓練が
軍人よりも遥かに多いというのも面白い。
ガラス越しで人質を避けて撃つってシチュは
確かに軍人よりも警察官向けでしょう。

あと、狙撃バトルの背景にある
アメリカの陰謀論も何気に凝ってましたね。
現実でも廃村になってる村のいくつかは
村ぐるみの犯罪に巻き込まれているのかも、
と思わせるホラーっぽさがいい感じ。
過疎の村なら制圧するのも難しくないですし、
今現在も日本のどこかで…みたいな。

少し惜しかったのはヒロインについて。
最初は出番も多くて主人公とヒロインの
二人がメインなのかなと思っていたのですが、
後半はほとんど活躍できなかったのは残念。
強い女性をよく書く深見さんとしては
若干気弱なヒロインは使いにくかったのか。
単にプロ同士の狙撃合戦を前にやることが
なかっただけなのかもしれませんけどね。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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