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『粛清の嵐 (小説フランス革命)』佐藤賢一 感想
粛清の嵐 小説フランス革命 X粛清の嵐 小説フランス革命 X
(2013/03/26)
佐藤 賢一

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小説フランス革命の10巻目。
ここまで長く続くと最初の方の話なんて
大分忘れてますし、機会を見て再読したい。
特に最近の重苦しい展開を見ていると
前半の熱く燃えていた革命家たちの姿が
とても懐かしく感じられるんですよね。

今回のサブタイトルは粛清の嵐とありますが、
粛清自体はまだまだ序盤といったところ。
それでもマリー・アントワネットの処刑や
ジロンド派の皆殺しなど、血生臭い展開です。
エベールは人格的には最低ですけど
扇動家としては超一流と言っても良い。
ある意味では政治家向きではあるのですが、
政治家にはしたくない人種でもあります。

しかしジロンド派の結末は恐ろしい。
名立たる論客たちが、民意の名の下に
自己弁護すら許されず処刑される理不尽さ。
失政のためにいちいち殺されていたら
誰も政治家になんてならない気もしますが、
それでも死を恐れないような人間こそが
政治家になるべきなのか…。
いや、そんな人間は治める政治家よりも
ひたすら破壊する革命家がお似合いかな。

対エベールのために共闘することとなった
ロベスピエール、ダントン、カミーユですが、
ロベスピエールとダントンはどこか破滅的な
結末を見据えて行動しているようにも見えます。
これは単に政争に疲れたからか、それとも
このドタバタに決着を付ける決意をしたのか。

いずれにしてもあと2巻。
既に2巻とも発売されていますし、
今年中には読み終えたいところです。

テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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