2013/07/30

『グリムガーデンの少女 -witch in gleamgarden-』 感想

公式はこちら。
『グリムガーデンの少女』を応援しています!
COSMIC CUTEさんの2作目となる
「グリムガーデンの少女」の感想です。

うむ、面白かった!満足!
ヒロイン3人クリア後に隠しヒロイン1人、
更にトゥルーヒロインが1人という
ルートロックタイプのシナリオなのですが
それが綺麗に決まっていたと思います。
やっぱり最後に盛り上がるのはいいなぁ。

グリムという特殊能力を持った魔女たちと、
魔女に遺恨のある主人公の交流を描いた本作。
学校形式の施設で主人公が教師役になるので
ジャンルとしては変則的な学園物になりますかね。
まあ、正式な学校ではないということもあって
規則や恋愛関係で肝要な部分もありますけど、
逆にエロゲ的には何気に便利な設定ではないかと。

「祈りと再生の物語」というだけあって、
基本的にはどのヒロインのルートでもヒロインが
過去に起こした罪と、その決着がテーマ。
ヒロインが隔離施設に収容されているだけあって
罪の内容は結構重めで、痛々しい展開も多いです。
敵キャラにしてもクソッタレが多いですしね。

でも味方はいい奴ばかりですし、重い話でも
スカッと決着を付けてくれるので後味はいいです。
あくまで個人の問題に焦点を当てたシナリオなので
それほど話は広がらなかったのは少し惜しいかな。
世界レベルで変革が起こることはないですし、
能力バトルにしてもそれほど派手な場面はなし。
まあ、話を広げなかったおかげで纏まったんですし
必ずしも悪いことばかりではないんですけど。

主人公は、魔女に恨みを持つとはいっても
悪い魔女といい魔女がいるということを
ちゃんと弁えていてウジウジしていないのが良い。
中立の立場を保とうとしているだけあって
基本的には冷静ですが、怒って欲しいときには
しっかり怒ってくれるナイス主人公でした。
戦闘では根性でごり押しが多かったですけど
熱血モードだったので許容範囲でしょう。
あと何気にオープンスケベなところも好きです。
堂々セクハラできるイケメンになりたい。

ヒロインは全員可愛かったなー。
委員長的性格なのに行動は脳筋な桜子。
引っ込み思案だけど妄想が大好きな由真。
気さくに見えてどこか卑屈なところがある千歳。
この3人のバランスは非常に良かったですね。
普通に会話しているだけでも面白い流れ。
ドリルさんと眼鏡上司はいい脇役。

桜子、千歳についてはシナリオの方向性は
体験版で示されていましたし、由真にしても
無難なネタで手堅く着地を決めたという印象。
意外性は少ないものの期待には応えてくれました。
ちょっとホロリと来る展開もあり。

白雪ともう一人(バレバレ)のシナリオは
彼女たち本人の問題に加えて主人公の過去にも
迫っていくため、シリアス度も高くなります。
この両ルートでだいたいの謎は解明(少しは残る)
超展開はないのでインパクトは少ないのですが、
どのキャラもそれぞれ結末が用意されていて、
ちゃんと作品が終わった感があります。

でも、どのルートでも後半が重めなせいで
イチャラブは少なめだったのは残念かな。
いやまあそういう雰囲気じゃないですし
真面目なヒロインたちも可愛かったんですけど、
可愛いだけにちょっと惜しい気がしました。
ヤることはしっかりヤっていますけどね!

まとめ。
異能についての設定やキャラクターの性格、
ルートロックによる真相への道筋などは
特に目新しいものではなかったのですが、
それでも最後まで楽しませていただきました。

全体を見るとテーマは一貫されていましたし、
完全なハッピーエンドではないルートにしても
前向きな結末になっていて後味は悪くない。
「罪」をテーマにしているだけあって
少し賛否の分かれそうな部分もあるものの、
個人的には受け入れられる落とし方でした。

以下ネタバレで各キャラルートについて。

パッケージの扱いこそ大きいものの、本編では
大方の予想通り一ヒロイン扱いだった桜子さん。
主人公の幼馴染ということもあってもう少し
話の中心になるかと思っていたのですが、
その立ち位置は妹に食われてしまった印象。
脳筋キャラとして確立したのは悪くないのですが。
でも爺さん虐待は本気で胸糞でした。
ああいうのダメな自分を発見してしまった…。

由真は引っ込み思案な妄想キャラという
テンプレキャラなんですけど面白かったです。
なんというか、桜子と千歳の会話の合間に挟む
腐った台詞のタイミングが絶妙というか。
妙にニヤッとさせられてしまうんですよね。
シナリオは綺麗に纏まってはいるのですが、
グリムなしでも出来そうな話だった気も?

千歳の勝負から逃げる姿勢は好き、というと
誤解が生まれそうですが、そういう娘が
本気勝負を挑むって展開が好きなんですよね。
あと最初から懐いてくれるの純粋に可愛い。
風呂のシーンで襲っても仕方がないレベル。
ライバルの娘の性格も良かったんですけど
白雪と被るからヒロインとしてはなしかなぁ。

その白雪はというとデレると乙女になりました。
飄々としたままで行くのかと思ってたら乙女。
ここまで恋する乙女になるとはたまげたなぁ。
動物ネタは定番ですけど私は好きです、動物ネタ。
でもラストは桐原さんに持って行かれた感も。
まあ、白雪と桐原さんの関係の深さを考えると
自然な流れですし、なんだかんだで桐原さんが
博士を裏切るシーンで感動したから問題なし!
お約束ですけど泣けます。

そして謎のウサミミ少女であり実は妹だったルナ。
ここにきての双子設定は反則な気もしますけど
ミステリーじゃないからどうでもいいか。
なんといっても可愛かったですし!
いやね、餌付けシチュって大好きなんですよ。
ツンとしたちっちゃい女の子が食事に釣られて
少しずつ懐いてくる姿とかもうたまんねぇ!
あとこの娘、普段のツン顔もいいんですけど
その後の緩んだ顔が素晴らしく可愛いです。
ケーキ食べてるところとかなんだあれ天使か。

何気に実妹キャラなんですけど、作中での問題が
近親云々より重いのでスルーされてましたね。
まあ、ああいう状況になってしまうともう二人で
生きていくしかないわけですし、今更禁忌とか
言い出すのも野暮ってもんだと思いますが。

あとはラスボスとしていい仕事した良平。
鋭い人ならこの展開は読めていたでしょうけど、
最初から出てる奴がラスボスって展開は熱い。
狂気を感じさせつつも主人公やルナを恨む理由は
正当なものでしたし、この物語のラストには
相応しいキャラクターだったと思います。
まさにヒロインの罪の象徴的な存在。
それに対して主人公自身が魔女になるのも良い。

結局、良平の恨みが晴れたわけじゃないですし、
夏実にしてもまだ寝たきりのままですけど、
そこは今後の頑張りに期待ってことかな。
私としてはあっさり解決させなかったところが
罪の重さを感じさせてくれて好きだったりします。
ホント、明るさと暗さのバランスがいい作品でした。

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