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『純愛小説』篠田節子 感想
純愛小説 (角川文庫)純愛小説 (角川文庫)
(2011/01/25)
篠田 節子

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エグい。

いやまあ篠田さんの純愛の時点で
エグいのは予想できていたのですが、
うん、まあ予想通りエグかったですよ。

「純愛小説」は少し捻った純愛小説。
浮気好きだった男が浮気をやめた理由。
妻としては嬉しいはずなのですが、
一冊の純愛小説によって二人の関係は…。
最後のどんでん返しはある意味純愛否定。
純愛って甘いものじゃないんですよね。

「鞍馬」は恋を知らず生きてきた老婆の物語。
この年になって初めて男から優しくされた
女性の心情が痛々しく描かれています。
描写自体はロマンチックなのに、痛い。
今まで本当に何事もなく生きてきたことが
ヒシヒシと伝わってきて欝になりそうです。

「知恵熱」は息子の恋愛に悩む中年男の物語。
息子に恋人が出来たのは嬉しいものの、
その母親、つまり自分の嫁との板挟みに。
女同士の間に入る男親の苦悩が微笑ましい。
この本では唯一ほのぼのとした内容ですね。

「蜂蜜色の女神」はまさに純愛。
聡明で美しくて自分を愛してくれる女性か、
醜女で愚かだけど自分を愛してくれる女性か。
愛の重さが互角だとしてもなんとなく
後者が純愛っぽく見えてしまうのが不思議。
間にあるのが愛だけだから純愛に見えるのか。
うーん、難しい難しい。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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