2013/05/11

『君が悪い』新堂冬樹 感想

君が悪い君が悪い
(2009/02/20)
新堂 冬樹

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実に新堂さんらしいサイコスプラッタ小説。

主人公である竹林は一見真面目な教師。
しかし実はその精神構造はネジくれていて、
何が起こっても「自分は悪くない」と
言い続けるとんでもないサイコパスです。

とはいえ、基本的にはヘタレなので
単純に日常生活を送るだけなら問題はない。
せいぜい他人をイラつかせる程度ですかね。

しかしそんな竹林がうっかり人を
殺してしまったことから事態は大事に。
最初の殺人自体は過剰防衛とはいえ
同情の余地があるものの、それを隠すため
次々と関係者を消していく姿は気持ち悪い。

証拠を隠滅しようとしているときに
次から次へと邪魔が入る流れはコメディに
近いですが、負のご都合主義は楽しめます。
竹林のその場しのぎの強引な言い逃れも
なかなか笑わせてくれます。

最後のオチに関しては中盤で読めるはず。
納得できる終わり方なので読後感は良いです。
自業自得とはいえ、ほんのちょっぴり哀れに
思えてくるのがちょうど良かったのかな。
血みどろグチャグチャな作品でしたけど
サクッと読めるエンタメ小説でした。

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