2013/05/08

『新三河物語』宮城谷昌光 感想

新三河物語〈下〉 (新潮文庫)新三河物語〈下〉 (新潮文庫)
(2011/03/29)
宮城谷 昌光

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かの有名な三河物語の作者である
大久保忠教を主人公にした物語。

家康に付き従い多大な戦果を上げてきた
大久保一門ですが、その最後は決して
ハッピーエンドとは言えないものでした。

大久保長安事件の巻き添えで
次々と粛清されていく大久保一族。
この本ではかつて家康が信康を失った際の
大久保忠世の行動に対する意趣返しとして
書かれていますけど、果たして真相は…。
もし意趣返しだとしたら、家康の恨みの
深さには寒気を覚えずに入られません。
そういう粘着質なところも好きですけどね。

大久保一族の掘り下げというマイナーな
テーマで、最後まで退屈せずに読めたのは
流石ですけど、後味はちょっとよろしくない。
「風は山河より」の感想でも書きましたけど、
宮城谷さんは主人公の描写が綺麗な分、
後半出世しないとモヤモヤが残りますね。

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