2013/04/27

『最後の命』中村文則 感想

最後の命最後の命
(2007/06/12)
中村 文則

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相変わらず全体的に嫌過ぎるお話。。

まず主人公は人として壊れてるんですけど、
その理由が過去に強姦事件を目撃して、
更にその加害者が死ぬところを目撃して、
更に更にメンヘラな女性と付き合ったから。
うん、そら壊れるわ。

で、主人公と一緒に強姦事件を目撃した
幼馴染はというと立派な強姦魔へ成長。
しかも、強姦でしか興奮できなくなった
自分に絶望して自殺するとか…。
死ぬ前に主人公とはいい友人だったと
メールしてくるところも嫌がらせかと。

ただ、心理描写は素晴らしい。
社会の普通から外れてしまった人間が
どうすればどうすればと悩み続ける心理を
これでもかというほど丁寧に書いています。
主人公たちの体験は稀有なものなんですけど
それでも共感させてしまうのが筆力の凄さ。

しかしセックスをテーマにしているのに
愛の少ない小説というか…まあ実際、
セックスするときに必要なのは心的余裕や
肉体的反応なんでしょうけどね…。

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