2013/04/20

『最悪のはじまりは、』塔山郁 感想

最悪のはじまりは、 (『このミス』大賞シリーズ)最悪のはじまりは、 (『このミス』大賞シリーズ)
(2012/04/06)
塔山 郁

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重度のパチンコ依存症である主人公が
パチンコ店で知り合ったおっさんや主婦と一緒に
資産家女性からの現金強奪を行うというお話。

主要キャラ3人が3人とも駄目人間なのは珍しい。
特に主婦はダメ女の見本みたいな感じで、
こんな女に引っかかった男はご愁傷様としか。
こういう話を読んでると、いい女を見ると
まず警戒する癖が付いてしまうなぁ。

主人公とおっさんは根は悪くない。
ただ、パチンコ依存症になるだけあって
流されやすく、地雷選択肢だと分かっていても
ついつい選んでしまうという弱さがあります。
パチンコをやめるのがいいと分かっていても、
ちょっとストレスが溜まると再開しちゃう。
依存症の怖さをまざまざと見せ付けられます。

死体の謎や黒幕の正体は非常に分かりやすい。
ただ、この事件の行き当たりばったりさが
今回の3人組の適当さには似合っています。
複雑な計画を立てられるキャラいないですし。

こういうダメ人間がジワジワと落ちていく話は
面白いものが多いものの、やっぱり読後感が悪い。
反面教師とするにはいい小説なのですが、
疲れているときに読むとちょっときついです。
いや分かってて読んだんですけどね。

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