2013/04/06

『風は山河より 第二巻』宮城谷昌光 感想

風は山河より 第二巻風は山河より 第二巻
(2006/11/30)
宮城谷 昌光

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「風は山河より」2巻目。

清康死亡により崩壊の危機に瀕した三河勢。
そしてチャンスを逃さず侵攻してくる織田信秀。
この対応の早さ、やはり信秀も只者じゃない。

しかし明確な大将もいないまま8000対800という
圧倒的戦力差を覆す三河勢はマジキチですわ。
とりあえず引かなければ勝てるという考えは
ある意味真理ですけど実際にやるところが凄い。

とはいえ、織田勢を追い払ったといっても
今度は松平家内部での権力闘争が勃発。
幼い広忠の後見人として岡崎城へ乗り込む信定。
その動きを脅威に感じた広忠は阿部兄弟とともに
城を脱出し、吉良家、今川家を頼ることに。
清康が倒れただけで織田、今川に割れてしまう
松平家には小大名の悲しさが見えますな。

今川家の内紛を制したばかりの今川義元。
悪い人物ではないのですが、人に対しての
好き嫌いが激しく人間としての器はいまいち。
とはいえ流浪の広忠へ手を差し伸べたのは事実。
これは広忠が一生恩に感じるのも当然でしょう。

今川の後ろ盾を得て三河に帰還した広忠。
そして当主になれなかった信定は失意のまま死亡。
信定は有能なんですけど、この時期の三河を
収めるには策士タイプでは相性が悪かった。
そこを自覚していればまだ良かったのですが…。

当主となった広忠ですが、清康と比べると
そのカリスマ不足は明らかで織田家に押され気味。
於大と離婚したりといちいちやり方が拙い。
信秀は美濃で大敗しても伊勢神宮に金を出したり
朝廷を支援したりと凄まじい財力を持っていますし、
義元にしても北条、武田とやり合っています。
まだまだ三河受難の時代は続く模様。

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