2013/01/05

『月見月理解の探偵殺人』第2巻 感想

月見月理解の探偵殺人 2 (GA文庫)月見月理解の探偵殺人 2 (GA文庫)
(2010/04/15)
明月 千里

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月見月シリーズ2作目の感想です。

この巻では新たな探偵役である星霧交喙が登場。
漫画版でも最後の数コマだけ顔見せしていたので
本編での登場を心待ちにしていたのですが、
これがまたなかなかあざとくて萌える娘でした。
無表情で淡々としてるのに実は激情家だったり
エロ行動が多かったりと見ていて飽きません。
派手な表情と言動で責める理解とは対照的ですが、
だからこそ二人のやり取りが面白くて面白くて。

れーくんを巡る二人のやり取りは正にラブコメ。
そのせいもあって一巻よりは毒は薄れたものの、
日常会話のテンポが良くなったのは大きなプラス。
ちょっとした口喧嘩にも相手の行動の読み合いが
含まれているのがこの作品らしいところですね。
チャーハンの時点でガッツリ掴まれましたわ。
あと二人とも貧乳なのがいいよね!

ただ、雰囲気は前作よりも緩くなっていますが、
舞台設定や話の展開は複雑で厳しくなっています。
複数の人物が地下室に閉じ込められ、
何人かを殺さない限り出られないという状況。
果たして部屋分けやカードキーのルールを
一読して分かった読者はいるのだろうか。
まあそこら辺流しても十分楽しめるんですけど。

そういえば一巻は殺伐とした雰囲気の割に
死者は出なかったんだよなぁと不思議な気分。
こっちだとザクザック死んでるんですけどね。
理解が味方と確定しているのも心強さの原因かな。
まあ、味方なら味方で使いにくい子なのですが。

体裁としてはクローズドサークル物なのですが、
作品属性としてはミステリよりサスペンスよりで、
ルール内で解決するよりもルールの隙を突いて
舞台をひっくり返すという方向に進むんですよね。
ここら辺を反則と取るか痛快と取るかの違いで
読後感が大きく変わってきそうな気はします。
個人的には全然オッケーだったのですが。
まあ、元々超能力ありのミステリだからなぁ。

そして最後にいい所を持っていくれーくん。
強烈な登場人物と自分の人の良さを隠れ蓑にして
全ての人を騙し続けるその演技はお見事です。
昼行灯どころか最後まで影で動いてるよこの子。
一巻では理解の言葉責めで演技を破られたものの、
今回は理解と直接敵対しなかったこともあって
最後まで手札を隠し通せたってことですかね。
こいつが詐欺師になったらと思うと恐ろし過ぎる。

れーくんと理解のボーイミーツガール物であり、
一騎打ちでもあった一巻からは一転して、
閉鎖空間での推理ゲームが繰り広げられた二巻。
理解と交喙という二人の探偵の存在もあって
一巻とは違った意味で楽しむことができました。
推理物でありながらビジュアル映えする作品だと
思いますし、こっちも漫画化して欲しいですね。

地味に挿絵がネタバレなんだよなぁ。

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