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2019/04/27

『ギケイキ: 千年の流転』町田康 感想

ギケイキ: 千年の流転 (河出文庫)
町田 康
河出書房新社
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義経記をアレンジしたパンクでロックな歴史小説。

この本の最大の特徴はその語り口でしょう。
主人公である義経の語り口が軽い。ひたすら軽い。
基本的なストーリーとしてはいつもの義経の話ですが、
すぐに「現代人から見れば~」というような感じで
語り出すので歴史の重みも何もあったもんじゃないです。
でも国道とかメートル法を使って例えるところなんかは
真面目な歴史小説よりも状況が伝わりやすいですね。

語り口こそふざけているものの、
抑えるところは抑えてそうのもいいところ。
義経記を読んだのは大昔なので記憶が曖昧ですが、
これを読めば一通りの復習にはなるでしょう。
…いや、嘘を混ぜられても見破れる自信はないですけど。
流石に六韜パワーで空を飛べるようなエピソードは
原作にはなかった気がしますが…ないよね?

今回は頼朝と再会する手前まで進んだので
次回からは本格的に平家への復讐に進むのかな。
このハチャメチャな物語の行きつく先が楽しみです。