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2019/01/30

『under the bridge』堂場瞬一 感想

under the bridge (ハヤカワ・ミステリワールド)
堂場 瞬一
早川書房
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ニューヨークを舞台に市警の突入部隊に所属する刑事と
元警視庁所属の日本人刑事が謎を追うハードボイルド小説。

冒頭、銃を使った立てこもり事件が発生し、
即座に突入を決断して犯人を撃ち殺すという展開は
舞台がニューヨークというのを実感させるにはいい演出。
そこから突入部隊の刑事・ブラウンと
警視庁から追い出された刑事・濱崎が別のルートから
事件を追っていくという流れになるのですが、
突入部隊ゆえに捜査慣れしていないブラウンサイドの
ぎこちない捜査は面白かったものの、
濱崎側はなんというか、中途半端な感じでした。

事件に食らいつくというのはいいんですけど、
尾行はバレるしブラウンとの連携はグダグダだし
迂闊に飛び出して撃たれるしでいいところがない。
ハードボイルドにはお間抜けなシーンも付き物ですが、
流石にいいところがなさすぎるような気がしました。

球団買収という大きなネタを扱った割にはオチもお粗末。
真相を知ってるヤクザは簡単に死んじゃいますし、
残された犯人による自白もないので
なんともスッキリしない後味になっています。
ニューヨークネタが結構出てくるので観光小説としては
退屈しないのですが、物語としては微妙な感じでした。