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2018/10/29

『警視庁捜査二課・郷間彩香 ガバナンスの死角』梶永正史 感想


班長を任された女性刑事が空回りしつつも奮闘する警察小説。
シリーズ物らしいですがこの本から読んでも楽しめました。

警察小説といえばハードな雰囲気の物が多いですが、
この小説は比較的ライトな雰囲気で進むのが特徴ですね。
主人公である郷間刑事はボケもツッコミもこなしますし、
地の文もコミカルな表現が多いのでサクサク読めます。
推理中に指が動きまくるという気持ち悪い癖も面白い。

そんな感じなので事件の重さや怖さは薄めですが、
地味な事件からどんどんネタが繋がっていって
大物の黒幕に辿り着くという基本は抑えられています。
相棒のセクハラ中年刑事や県警の古株刑事といった
個性豊かな刑事たちと最初はぶつかり合うものの、
話が進むにつれて打ち解けていくというのもお約束。

決して強い特徴があるわけではないですが、
笑いあり推理あり、そしてちょっぴり泣ける場面ありと
軽めの推理ドラマを見るノリで楽しめる作品でした。