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2018/05/30

『回廊封鎖』佐々木譲 感想

回廊封鎖 (集英社文庫)
集英社 (2016-10-07)
売り上げランキング: 47,266

高利貸しによって人生を破綻させられた人々による復讐劇。

物語は復讐する側、復讐される側、
そして事件を追う警察の三つの視点で進みます。
復讐する側が清掃業者としてターゲットがいる場所の
情報を集めつつ計画を立てていくのは面白かったですね
対する刑事たちも僅かな手がかりから復讐者を追跡し、
復讐計画が成功するか、それとも失敗するのか、
最後まで分からないので緊迫感がありました。

ただ、盛り上がった割に決着は微妙だったかなと。
ターゲットの部屋に突入し暗殺に失敗したところまでは
良かったのですが、復讐チームのリーダーの最期は
その場の雰囲気に流されたような印象でしたし、
刑事たちは頑張って捜査した割には撃たれ損。
最後の記事も蛇足だった感が否めませんでした。

復讐が失敗してモヤモヤするかと思っていましたが、
復讐が成功したのにモヤモヤしたのは悪い意味で意外。
折角3つの視点で上手く進んでいたんですし
最後は復讐者、ターゲット、刑事という3人の主人公が
一堂に会しての決着シーンが見たかったですね。