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『聖者が殺しにやってくる』後藤リウ 感想
聖者が殺しにやってくる (角川書店単行本)
KADOKAWA / 角川書店 (2013-06-17)
売り上げランキング: 159,536

隠れキリシタンの元締めだった旧家を舞台に
一族に関係する人間が次々と殺されていくミステリー小説。

話自体はなかなか凝っていて、隠れキリシタンという設定や
旧家の複雑な血縁関係、14年前に起こった事件との繋がりなど、
それらが最終的に一つに繋がっていくのは面白かったです。
犠牲者たちの猟奇的な装飾もいい雰囲気を出しています。

ただ、キャラクター造形に関しては微妙でした。
ミステリーといえばエキセントリックな探偵と
ちょっとドン臭い助手の組み合わせがお約束ですが、
この作品ではちょっとドン臭い主人公が探偵役なので
捜査パートがいまいち面白く感じられなかったです。
助手役の幼女も生意気でやかましいタイプで、
よく特撮でいる話をかき回す子供に近い感じです。
これはもう好みの問題なので仕方ないといえばそうですが、
普通の探偵と助手の組み合わせならもっと楽しめたかなと。

探偵がしっかりしていないせいで
クライマックスの盛り上がりもいまいちでしたし、
やはり定番の天才探偵とおとぼけ助手という組み合わせは
よく出来ていると実感させられる作品でした。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学