2016/09/30

『枯れない世界と終わる花』体験版 感想

公式はこちら。
枯れない世界と終わる花
SWEET&TEAのデビュー作である
『枯れない世界と終わる花』を体験してみました。

…ふむ、綺麗で残酷なおとぎ話という感じでしょうか。
メインキャラである主人公に幼女、三姉妹はいい人ですけど
それぞれが大きな秘密を抱えていて、しかもその秘密が
結構重そうなところがこの作品のポイントですね。

花に囲まれた街という舞台設定や可愛い絵柄のおかげで
日常シーンの雰囲気は癒し系そのものなんですけど、
体験版最後に明かされたハルの生き方を見ると
今後の日常シーンは素直に楽しめなくなりそうですし、
主人公や幼女が隠しているものだってハル以上に重そう。
いずれ破綻する優しい日常というシチュで
穏やかさと緊迫感が混じった物語を作るのが目的なら、
これはこれで独特な雰囲気の作品に仕上がるかもしれません。

しかし気になるのは話のボリューム。
もともとサラッと終わる短編向きの素材だと思いますし
変に日常シーンを続けても雰囲気が台無しになりそうですが、
かといって短過ぎると物足りなく感じるのもまた事実。
ここはエロゲーというジャンルの難しいところです。

ヒロインバランスは悪くないですが、
今のところはレンがリードしている印象ですね。
いやまあレンがヒロインなのかどうかは分かりませんが、
鍵キャラとして三姉妹より上位にいるように感じます。
三姉妹はメインヒロインらしい穏やかな性格のハル、
真面目で軽くツンデレが入っているコトセ、
元気系サイドテールのユキナとテンプレ的性格ですが、
それ故に日常会話は安心して読むことが出来ました。
コトセやユキナの描写は少なめでしたけど、
それでもキャラが掴めるから定番というのは偉大ですね。


まとめ。
設定と雰囲気を上手く料理できれば面白い作品になるかも。
キャラの性格は派手過ぎず日常会話も穏やかで、
ハルの正体バレシーンも落ち着いていたのは好印象。
重い設定の割には主人公もヒロインも前向きですし、
ハッピーエンドが無理だったとしても
後味の悪い終わり方にはならなそうな気がします。
まあ「美しく優しい舞台で紡がれる信頼と絆のADV」という
売り文句からするとハッピーエンドっぽいですけどね。

なんとなくボリュームは少なそうに思えますが、
ミドルプライスなので敷居の方も若干低め。
ひとまず11月の候補としてメモッておくことにします。