2015/07/20

『サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-』体験版 感想

公式はこちら。
【サクラノ詩】応援中!
枕のデビュー作だったはずが度重なる発売延期の末に
10年以上の時を越えて発売されることとなった
『サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-』を体験してみました。
ちなみに自分は『しゅぷれ~むキャンディ』に付属していた
最初の体験版もプレイ済みだったりします。
何年前の話やねん。

芸術家である父親の死をきっかけに
友人宅に居候することになった主人公。
更に新学期とともに主人公の周りに人が集まり始め、
美術部を中心にドタバタ繰り広げることに…。
というのが今回の体験版の主な内容となっています。
確かゲーム内での期間は1年間と聞いた記憶があるのですが、
今回の体験版に収録されているのは春と夏のみ。
しかし軽い分岐があって3ルートに分かれることもあって
下手な製品版顔負けなボリュームがありましたし、
プレイするにはちょっと気合が必要かもしれません。

作品と特徴としては芸術ネタが多いことが挙げられますね。
基本的のノリは普通のドタバタコメディに近いですが、
ふとした瞬間に芸術的、哲学的な雰囲気に切り替わるのは
SCA自さんの作品らしいと言えるのではないでしょうか。
芸術系部活を扱っている作品は多々ありますが、
これだけ掘り下げられている作品は少ない気がします。

とはいえこの衒学的な流れは好き嫌いが分かれそうですし、
自分としてもテンポの悪さを感じる場面がありました。
自分の場合、元々衒学的な作品は嫌いではないのですが、
過去に何かあって本気を出さなくなった系の
動きの鈍い主人公があまり好きではなかったりします。
直近でプレイした『Angel Beats!』や『はつみら』が
主人公がグイグイ引っ張っていく話だったのも大きいかな。
後半では主人公が筆を折った理由(稟の絵の才能?)が
物語の根幹に関わってくる流れになりそうですが、
自分としてはいまいち興味を惹かれないネタですね。

ヒロインは幼馴染稟、天然不思議ちゃん雫、
ロリ先生藍、クラスメイト真琴、偽妹里奈の5人っぽい。
発表初期は優美もヒロインだった覚えがありますけど、
変態度を強化してサブキャラ的な性格に調整したっぽい?

前回の体験版では里奈が一番好きだったんですけど、
前回は飄々としつつも卑屈な娘だったのに対して
今回は卑屈さが薄れていたのがちょっと残念でした。
卑屈キャラだと優美と絡ませ辛いからかしらん。
あと、体験版の個別ルートでは伝奇風の設定語りが多くて
里奈本人の魅力描写については物足りなかったのも残念です

稟と雫は主人公との過去、真琴は美術部関連という
分かりやすいネタがあるのに対して、
藍の個別ルートがどうなるのかは謎ですな。
今のところ家族ネタになりそうな気はするのですが、
それだと他の4人に対して個性が薄い気もしますし…。
ロリ教師らしい可愛さは持っているんですけどね。


まとめ。
うーん、一長一短という印象。
芸術とそこに含まれる思想の掘り下げは面白いですが、
話のテンポやキャラに関してはもう一歩という感じ。
特に主人公が思ってたより行動的でなかったのと、
里奈のキャラが薄まっているように感じたのは残念でした。
昔はこの手の作品の会話だけでも楽しめたんですけど、
最近はもう少し違った味付けが欲しかったりするのです。
しゅぷれ版体験版時は好印象だったんですけどね。

購入するかどうかは9月時点の精神状態次第かなー。
ラブコメやギャグ作品をプレイしたいなら他を買いますし、
シナリオ系が欲しければこの作品を買ってるでしょう。