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『三国志外伝』宮城谷昌光 感想
三国志外伝
三国志外伝
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宮城谷 昌光
文藝春秋
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三国志の脇役たちを主人公にした短編集。
宮城谷さんの三国志シリーズはまだ読んでいませんが、
今回は短編集ということで気軽に手を出してみました。

作中では12名の人物が主人公になっていますが、
これがまたなかなかマイナーなチョイスになっていて
三国志マニアでもなければ知らない人が多そうです。
自分が知っていたのは韓遂、太史慈、陳寿、楊彪ぐらい。
三国志といえば武将たちの活躍がメインですけど、
この本は政治家や文人も満遍なく扱っています。

各短編のページはかなり偏りがあって、
10ページ程度のものから50ページを超えるものまで
かなりバラつきがありますね…と思っていたら
連載小説とおまけ短編が混じってたんですね。
短編に相応しい切れ味の鋭いものもあれば
もっと掘り下げられたような素材もあったりして、
ここら辺は少しちぐはぐさを感じました。

個人的に気に入ったのは韓遂と陳寿。
韓遂といえば相方の馬超の方が有名ですが、
改めてその一生を見てみると不屈の英雄と呼ぶのに
相応しい人生を送っているんですよね…うむむ、目から鱗。
陳寿は学問メインの話でありながら
師匠越えという熱血漫画ちっくな展開が面白く、
それが後の三国志に繋がったと思うと感慨深いです。

テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学