2015/04/27

『クロノクロック』 感想

公式はこちら。
【クロノクロック】応援バナー
古参メーカーPurple softwareの新作である
『クロノクロック』をクリアした感想です。

時間を5分だけ巻き戻すお手軽タイムリープが売りの本作。
何かあるとホイホイ時間を巻き戻してやり直す
独特のテンポの良さは他の作品では見れないもので、
この設定のおかげで日常シーンは非常に楽しめました。
主人公がすぐ小細工に走るタイプということもあって
この特殊能力を上手く使いこなしていたのも大きいです。

ヒロインについてもどいつもこいつも可愛かったですし、
共通ルートで各ヒロインの個性を見せてから
個別ルートで成長させる流れがしっかり描かれていました。
主人公は積極的にヒロインを弄るタイプですが、
ヒロインの方もその可愛さで主人公を落としていますし、
なんだかんだでいいカップル揃いだったのは嬉しいところ。

ただ、話としては少々物足りなかったです。
というのもこの作品、最近のエロゲーでは少なくなってきた
二人が付き合い始めたところで終わるタイプなんですよね。
エロシーンもおまけ的な扱いで各ヒロイン2回ずつ。
一昔前のエロゲーならこれで良かったでしょうけど、
最近はむしろ付き合いだしてからが本番な作品が多いわけで、
そういうのに慣れているとやっぱり物足りなさはあります。
個別ルートの最後もそこそこ盛り上がりはするものの
中盤の山場的な印象が強く、「さてここから本番だ!」と
心構えをしたところでぶった切られた感が強いです。
「おおっ」と感心する展開もチラホラとはあったのですが…。

ルートロックは真琴、満、美咲、D・Dの4人をクリアした後に
クロがオープンし、みうで締めという少し変則的な構成。
グランドルート扱いのクロルートは話が大きくなりますが、
そのおかげでみう以外の4人が前座になった感は否めません。
グランドルート構成って個人的には好きじゃないのですが、
この作品もその悪いところが出てしまった感があります。
みうに関しては事の発端となるヒロインということで
最終ヒロイン扱いされてはいるのですが、
ルート自体は体験版で終わっているようなものですし
作品全体の出来をアップさせるほどの影響はなかったです。


まとめ。
最近ではエロゲシナリオも成熟してきたこともあって
主人公とヒロインが成長して終わりではなく
成長した二人が更なる困難を乗り越えるところまで
描写しないと良作とは言えなくなってきています。
もちろん切れ味の鋭い短編もありますが
これは一部の例外と言ってもいい存在ですし、
やっぱり地道に描写を増やしていく必要を感じました。

体験版では5分タイムリープという設定が物を言って
非常に面白い日常シーンが展開されていたのですが、
その期待を個別ルートで超えることが出来たかというと
びみょーに届かなかったというのが正直なところ。
とはいえ決して地雷というわけでもないので、
体験版を触ってみてキャラやテキストとの相性が良ければ
欠点を承知の上で買うのはありだと思います。

色々突っ込んでいますけどテキストとキャラは
お気に入りな作品だけに惜しい気持ちが強いのです。

以下ネタバレありでヒロインについて。

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