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『繚乱』黒川博行 感想
繚乱繚乱
(2012/11/16)
黒川 博行

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警察をクビになったマル暴刑事、堀内と伊達コンビが
胡散臭い競売物件を巡って活躍するハードボイルド小説。

いやはや、流石は黒川さんと言うべきでしょうか。
競売物件の調査という一見地味な仕事でありながら、
ヤクザや警察が次々と絡んでくるハードな展開に
最後までドキワクしながら読むことが出来ました。

競売物件といっても普通に生活してると縁がないですし
本の内容も法的な手続きやその抜け道についての
薀蓄が非常に多くなってくるのは必然ですが、
そこを軽快な語り口で退屈させずに読ませるのはお見事。
悪堕ち警官とヤクザの繋がりなど定番ネタも絡めて
いい感じで二転三転する物語になっています。

堀内と伊達のキャラもいい。
ヤクザ顔負けのえげつない手段を使う割には
関西弁でのやり取りのせいか妙な愛嬌がありますし、
息がピッタリなところはまさに名コンビでしょう。
決して深みのあるキャラというわけではないですが、
軽いノリで即断即決しながら状況を進めていく姿は
ハードボイルドな雰囲気全開で憧れてしまいます。
いや実際にやると命がいくつあっても足りませんけどね。

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