手を出したものの感想を書き溜める場所
『赫獣』岸川真 感想
赫獣(かくじゅう)赫獣(かくじゅう)
(2014/05/22)
岸川 真

商品詳細を見る

1984年の長崎で無残な姿で発見された死体。
調べてみるとその死体は何かに食われたような痕があり、
しかも普通の獣が食したにしてはありえない痕跡も…。
という感じで、不気味な赤いカビによって変異した怪物と
人間たちとの戦いを描いたパニックアクション小説です。

この手の小説だと山奥に迷い込んだ集団が一人、
また一人と殺されていくパターンが多い気がしますが、
この小説は中盤から県警が総動員されるようになり
ちょっとした怪獣映画のような展開になるのが新鮮でした。
まあ、それだけ敵がバケモノということですし、
結果的に警察官も一般人も大量に死にまくりますけど。

主要人物が死に惹かれている描写も面白い。
戦争で死に損ねた老人、両親が自殺した検死官、
人を撃てない警察官という人間たちが死に場所を求めて
怪物に挑んでいく流れには独特の雰囲気があります。
一応冷戦時代であり、日本のあちこちに細々と
戦争の空気が残っていたということもあるのでしょうか。

事件の発生から怪物との遭遇、警察の動きに最終決戦と、
テンポよく進むので気が付いたら読み終えてました。
派手な小説なので映像で見てみたい気もしますが…、
どう考えてもR-18Gになっちゃうんだよなぁ。

テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学