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『知られざる素顔の中国皇帝』小前亮 感想
知られざる素顔の中国皇帝 (ベスト新書)知られざる素顔の中国皇帝 (ベスト新書)
(2006/12/06)
小前 亮

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中国歴史小説をいくつも書いている
小前亮さんによる歴代皇帝解説本です。
サブタイトルの通り、28人の皇帝について
それぞれ10ページ程度で語っています。

ページ数も少ないのでそれほど
深くは掘り下げていないのですが、
小説家だけあって纏め方が非常に上手く、
要点だけサクッと掴めるのはいいですね。
今まで名前だけ知っていた皇帝についても
一通りの概要を掴むことができました。

題材となっている皇帝は小前さんの趣味で
チョイスしただけあって、過去の小前さんの
作品で主人公になった人物もちらほらと。
それらを読んでいるとニヤリとできるかも?
苻堅、玄宗、クビライ辺りに対する考えは
後の小前さんさんの作品に通じています。

基本的には中立の視点で書かれていますが、
粛清に走った皇帝に対する評価は辛め。
個人的に堕ちた英雄って好きなんですけど、
小前さんはお気に召さない様子ですね。
朱元璋でもそこらは省略されてましたし。
一方で粛清せず失政した皇帝に対する評価は
甘めですし、衰えた英雄は好きなのかな?

そんな感じでややあっさりではあるものの、
中国史への入門や復習にはちょうどいい一冊。
事実は小説よりと言いますが、これら皇帝の
生き様はまさにその通りだから面白いのです。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌