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『宇宙へ』福田和代 感想
宇宙へ宇宙へ
(2012/09/21)
福田 和代

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軌道エレベーターを舞台にしたSF小説。

自分の中では軌道エレベーターというのは
割と身近な未来装置という位置づけですね。
まあ、実際は生きているうちに建造が
開始されるかすら怪しいところですけど、
それでもスペースコロニーよりは身近です。

この本は前半では軌道エレベーターで
起こる日常トラブルを解決しつつ、
後半はテロの阻止を目指すという流れ。
SF小説としては分かりやすい展開ですね。

前半も後半も物資や行動の限られた
宇宙空間でいかに知恵を使ってトラブルを
解決していくかという点では同じ。
宇宙での余裕のなさを実感できます。

ただ、好みから言えば前半が好きかなー。
前半の話がロマンチックだっただけに、
後半ではそれを汚された感がありますね。
いやまあテロってそんなもんですし、
だからこそ許せないものなんですけど。
テロの理由がもう少し納得できるものなら
読後感がスッキリしたかもしれません。

とはいえ、軌道エレベーターという
面白い舞台を存分に生かした作品でした。
宇宙と書いて「そら」と読むのはいいなぁ。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学