手を出したものの感想を書き溜める場所
『終末のフール』伊坂幸太郎 感想
終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)
(2009/06/26)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る

終末を迎えつつある世界を舞台にした短編集。
短編集なのでメモ的な感想。

・終末のフール
長い間仲違いしていた家族が世界が終わる前に
改めてお互いの内面に向き合うお話。
やっぱ仲直りしないまま終わるのはないです。

・太陽のシール
終末が近いというのに子宝を授かった夫婦が
産むべきか産まざるべきか悩むお話。
これは本気で悩む。個人的には産みたいかな。

・籠城のビール
マスコミのせいで家族を失った兄弟が
世界が滅びる前に敵討ちを決行するお話。
まあ、この状況ならやっちゃうでしょうね。

・冬眠のガール
終末まですることのなくなった女の子が
心機一転して恋人探しを始めるお話。
この子軽いけど前向きでいいわぁ。

・鋼鉄のウール
世界の滅亡が決まってもいつも通りジムで
身体を鍛え続ける青年たちのお話。
淡々とした雰囲気がかっこいい。

・天体のヨール
終末のゴタゴタで嫁を失ってしまった中年男が
心残りを整理してこの世からオサラバするお話。
悲しいんですけどどこかスッキリする。

・演劇のオール
身寄りのない人間が集まって擬似家族として
世界が終わる日までまったりと過ごすお話。
これもまた一つの選択。

・深海のポール
ここまでのお話でちょくちょく登場していた
ビデオ屋の店主が主人公のお話。
伊坂さんの書かれる家族像って本当、
私の理想にピッタリ当てはまるんですよね。
隕石に対して抵抗するのもいいのですが、
どうせなら特等席で見学してやるとばかりに
塔を作るという発想は逆に潔いです。
家族揃って高所から世界の終わりを見下ろす。
正直、ちょっと憧れるシチュですね。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム