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『ルドヴィカがいる』平山瑞穂 感想
ルドヴィカがいるルドヴィカがいる
(2013/03/13)
平山 瑞穂

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売れない作家である中年主人公が、
有名ピアニストへにインタビューを境に
不思議現象に巻き込まれていくという物語。

平山さんの作品で不思議現象が起こるのは
珍しいことではないのですが、基本的には
実際に事件が起こっていたような気がします。
しかしこの作品は作家の作品と現実の境が
曖昧になっていき、実際に何が起こったのか
分からないまま終わるというのが大きな違い。

もちろん平山さんの作品を全て読んだわけでは
ないのですが、こういう作品も書くというのは
少し意外でありだからこそ面白く感じました。
奥泉さんの幻想小説に近い気がします。

主人公の妙なこだわりも面白いですね。
主人公視点では相手の名前に当てはまる漢字が
分からないからってカタカナで呼ぶとか。
ひたすらどうでもいいところなんですけど
キャラ付けとしては結構インパクトがあります。
でもこやつが書く小説が売れないのも分かる。

ラストは少しほろ苦い感じで終わりましたけど、
このダメ主人公の今後が心配になりますね。
しょーもないことに拘ってる場合じゃないぞ…。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学