2012/12/14

『大尾行』両角長彦 感想

大尾行大尾行
(2012/06/19)
両角 長彦

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1000人規模の人員を統率する
メガ探偵社による人海戦術尾行。
しかしハイテクとマンパワーを併せ持つ
最強のシステムが通用しない女が出現。
しかもベテラン探偵であるはずの
主人公ですら見事に撒かれてしまい…。

という感じで初っ端からトンデモ設定で
読者をガッツリ引き込んでくれる本作。
不思議系のミステリーは多いですが、
組織系の大風呂敷を広げるのは新鮮かも。
力推しでのゴリ押し尾行の描写は
読んでいてワクワクさせられました。

謎の診察記録や昔の仲間たちとの確執など、
途中から追加される要素も気になりますね。
特に診察記録は読んでて凄く不安になる。
あとパンダ怖い。すごく怖い。

最後のちゃぶ台返しもお見事。
正直、力押しにも程がある展開ですけど
そういう作品だと割り切れば問題なしです。
地に足付いたハードボイルドというより
トンデモミステリー寄りなんですよね。
そこを含めて楽しめるならお勧めの一品。
個人的には爽快で痛快な作品でした。