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『郷愁という名の密室』牧薩次 感想
郷愁という名の密室郷愁という名の密室
(2010/10/26)
牧 薩次

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何だか凄くダラダラと読んでしまった。

曖昧な生き方のまま中年になってしまった
主人公がとある事情で日常から逃げ出し、
野垂れ死にする直前に過去へ飛んで
そこで殺人事件に巻き込まれるというお話。
設定的には一応SFミステリーなのか?
なんとなーく西澤保彦さんっぽい流れです。

主人公が愚痴っぽい性格なので全体的に
ダラダラした雰囲気ではあるのですが、
決して暗い訳ではないのが不思議。
タイムスリップという非日常展開に
主人公がハッスルしているからか?
昔恋していた美少女と少し浮かれながら
会話しているところとかちょっと親近感。

しかし肝心の殺人事件については流し読み。
いまいち派手さに欠ける展開が続いて
結末もちょっとカタルシスに欠ける気が。
どっちかというと事件はおまけで作品内の
郷愁感を楽しむ作品なのかもしれません。
事件は微妙でしたけど物語としての
オチはしんみりして結構好みです。

しかし辻真先さんって60歳ぐらいの
イメージだったんですけど80歳なのね…。
それでこのセンスとは凄い若さだなぁ。
まどかも見てたらしいし尊敬しちゃいます。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学