2011/06/22

『ごっつい奴 浪花の夢の繁盛記』江上剛 感想

ごっつい奴 浪花の夢の繁盛記ごっつい奴 浪花の夢の繁盛記
(2010/01/20)
江上 剛

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丑松の本当の戦いはこれからだ!
いやまあホントにそんなノリでした。

焦土と化した戦後日本での食堂や石鹸屋など
面白い着眼点はあったものの、終わり方は中途半端。
主人公である丑松も行き当たりばったりで計画性がなく、
いざとなったら暴力頼りで最後まで成長が見えません。
ごっつい奴って心じゃなくて身体がごっついんかい。

確かに人に対してポンと大金を出すところなんかは
大物に見えなくもないのですが、それが後々に
生きてくるかというと別にそうでもない。
商売の原点についての考え方は素晴らしいですけど、
ちょっと理想に走り過ぎかなとも思ったりします。

長編の1巻ならこれでいいのですが、この本だけだと
繁盛記というほど大成してないですし物足りないなぁ。
続編が出たらまとめてどうぞって感じでしょうか。