2011/06/16

『相棒に手を出すな』逢坂剛 感想

相棒に手を出すな (新潮文庫)相棒に手を出すな (新潮文庫)
(2010/01/28)
逢坂 剛

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冴えない何でも屋主人公と立派な体格のヒロイン、
骨董屋の老婆がレギュラーキャラである短編集。

状況によって5つの職業を使い分ける主人公、
というとなにやらかっこよさげに見えるのですが、
実際はAVの訪問販売のようなケチな仕事ばかり。
場合のよっては詐欺にも加担しちゃったりします。
やってることはショボいのですが、裏社会の端っこで
生きるしぶとさのようなものはしっかり感じられました。
こういう立ち位置の主人公は結構好きだったり。

通常の短編集では謎解き役が決まっているのが普通。
しかしこの本の場合はヒロインがそれを担当することが
多いものの、ゲストキャラや主人公が美味しいところを
持って行くこともあったりして結構騙されました。
どいつもこいつも強かで一筋縄ではいきません。

ライトな犯罪小説という感じで後味もよく、
気楽にどんでん返しを楽しめる一冊ではないかと。
流石は逢坂さん、いい出来です。