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『カナスピカ』秋田禎信
カナスピカ (講談社文庫)カナスピカ (講談社文庫)
(2010/08/12)
秋田 禎信

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「魔術師オーフェン」の作者でもある秋田禎信氏の作品。
といってもラノベではなく普通の小説ですよ。

オーフェンといえば、二十代後半でラノベを読んでた人なら
知らない人はいないと言ってもいい存在ではないでしょうか。
ただ、自分としてはこの人の書く小説は「ラノベ」というよりは
「ラノベ?」って感じで、一般小説に近い印象がありましたね。
キャラクターのやり取りの軽快さはラノベなんですけど、
地の文やストーリー等はあんまりライトじゃないですし。
オーフェン二期とかもう何のジャンルなんだか。
いや好きですけど。

さて、「カナスピカ」の話。
内容としては「ガール・ミーツ・ボーイ」です。
普通の少女がトラブルに巻き込まれ少し切なく終わる。
特に衝撃的な展開はないのですが、王道を外さないように
かなり気を使って話を作っているような印象があります。
まあ王道を外すと別のジャンルになりますが。
昔からあるジュブナイルなので古さはあるものの、
それでも楽しめるんですからこのジャンルは偉大ですね。

文章は結構気を使って書いている印象。
全体的に噛み砕こうとしているというか、一般小説を
書く人が児童書向けに書き直しているような感じかな。
なるべくマイルドな表現を使おうとしているっぽい。
一般デビュー作として万人向けを狙ったのかしらん。
そんな中でところどころに入るちょっと皮肉な
一言には秋田氏らしさを感じました。
普通、と言うと微妙に誉め言葉っぽくないんですけど
この作品に関しては普通という言葉が似合います。
落ち着いて読書したい時にはちょうどいいかも。
少し大人になったラノベ好きな人にお勧め。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学