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2019/05/09

『缶詰少女ノ終末世界』 感想

公式はこちら。
シルキーズプラス『缶詰少女ノ終末世界』
シルキーズプラスの最新作である
『缶詰少女ノ終末世界』をクリアしてみました。

内容としてはいつもの渡辺僚一作品で、
量子力学を交えたライトなSFエロゲーとなっています。
作品の展開もいつも通りという感じで、
珍妙な登場人物たちがわちゃわちゃやりつつも
徐々に不思議な世界の謎が明かされていって、
最後には爽やかな雰囲気で纏まるといった流れですね。

今回重点を置かれていたのは世界の書き換え。
話の途中で何度も世界が切り替わるのですが、
少しだけ前の世界からズレ状態で始まることもあれば
突然緊迫した状態に放り出されることもあって、
ただのループ物とはちょっと違った楽しみ方が出来ました。
こういう分かりやすい描写の仕方は流石です。

その一方でエロゲーとしては微妙かなと思う面も。
今回は個別ルートもなくエロシーンも10回と少ないので、
そっちを期待する人にはオススメできません。
一応、各ヒロインをピックアップする流れはあるものの、
明確なルート分岐はなく一本道で終わる作品なので、
ヒロイン目当てだと物足りなさは感じます。

キャラの扱いとしてもヒロインは脇役で、
メインはダブル主人公である小海とツバキという印象。
この二人の視点を行き来しつつ
世界の謎に迫っていくという作品なので、
いつも以上に「世界」に重点が置かれていましたね。
そういう点では「世界」と「ラブコメ」を関連付けた
あきくるは上手くエロゲーしていたと思いますけど。


まとめ。
SFとしては面白いことをやっているのですが、
エロゲーとしてはパワーは控えめな作品でした。
終末物は割と好みなのに少し中だるみしてしまったのは
ツボなキャラがいなかったことが原因だと思います。
主人公かヒロインにストライクなキャラがいれば
もう少し熱中できたかもしれませんね。
…いやヒロインが好みだと扱いに不満が出たかもですが。

いつもより更にSFに寄った作品なので、
ヒロインの扱いやエロをある程度割り切れる人で
SFエロゲーを欲する人なら購入するのはありかもしれません。
いや割とニッチな層向けな気がしますけどね。
2019/05/02

『和香様の座する世界』 感想

公式はこちら。
みなとカーニバル『和香様の座する世界』応援中!
みなとカーニバルの新作である
『和香様の座する世界』の感想です。

終わった感想としてはまずまず良作という感じでしょうか。
大作ではないですが価格相応のボリュームはありますし、
シナリオの方も忘れられないほどの衝撃はないものの、
日本神話ベースで綺麗に纏まっています。
和香様や琉々葉もちゃんと可愛かったですし、
田中ロミオさんのミドルプライス作品と聞いて
期待していたレベルの作品をしっかり作ってきた感じ。
これで分かる人なら購入して損はしないかと。

そんな感じで基本的に良作と評価したうえで、
プレイしていて気になった点を挙げていきます。

まずは和香様と琉々葉が出ない場面でのパワーダウン。
まあ、これは自分が最初から和香様と琉々葉が
目当てだったということもありますが、
中務兄弟との会話や別視点での妖怪同士の会話などは
ちょっとダラダラしているように感じました。
ロミオさんも企画のタカヒロさんも
個性的なキャラを作ることには定評があるのですが、
今回は微妙なキャラが多かったような気がします。
店長や藤子は割と好きですけど。

次にシール集めのめんどくささですね。
選択肢ミスによる即BADエンドじゃなくて
かなり前の選択肢でシールを回収していないのが
原因だったりするので、回収しに行くのが結構な手間。
タイトル画面左上での回収もちと分かりにくいです。
シールで神話オープンというシステム自体は
面白そうだったですが、もう一捻り欲しかったところ。
ここら辺は最初から誠也さんを頼った方がいいかも。

あとは微妙にスッキリしない結末。
神話を考えるとあの落としどころになるんでしょうけど、
完全に解決してスッキリという感じではないので、
読後の爽快感は少なめでしたね。
こう繋げるのか~という感心はありましたけど。


まとめ。
最初にも書きましたけど、まずまず良作という感じでした。
和香様と琉々葉は可愛かったですし、
ストーリーの方も結構凝っていてかつ纏まっています。
物足りない部分もいくつかあれど、
どれも購入を躊躇わせるほどのものでもない。
割と安心して手を出せるミドルプライス作品でしょう。

まー本音を言えばもっと突き抜けて欲しかったですが、
そこは次回作に期待といったところでしょうか。
(またこのメンバーでエロゲー作ってくれるか微妙ですが…)
2018/12/24

『宿星のガールフレンド2』 感想

公式はこちら。
mirai『宿星のガールフレンド2』12月21日発売!
miraiの新作である『宿星のガールフレンド2』の感想です

基本的なノリとしては前作と同じで、
ライトなイチャラブエロゲーに徹していましたね。
今回のマーヤは前作の夕里と違って一応クール系ですが、
主人公への態度は最初からかなり甘めで、
年上の先輩として甘やかしてくれるのが実に良い。
序盤から胸に顔を埋めさせてくれるのは素晴らしいです。

ただ、マーヤが最初から甘めだったせいで、
二人の関係の変化という点では前作より物足りなかったかな。
もちろん付き合いだしてからはイチャラブが増えますけど、
個人的にはもう少し変化があった方が好みでした。
マーヤ自身は最初から最後まで可愛かったですけどね。

シリアスについてはほとんどなかったですね。
前作夕里も少なめだったものの、一応夕里敗北からの
ギクシャクはあったのですが、今回はそういうのもなし。
ペトラ関連はもう少し引っ張るかと思いましたけど、
めちゃくちゃあっさり解決していましたし。
まあ謎シリアスがないというのは売りにもなりますが。

今回の魔神さん、最初は可愛かったんですけど
後半は普通の敵になってしまったのがちょっと惜しい。
この変化はグリッドマンのアレクシスに似ていましたね。
夕里編と比べるとパワーアップしているはずなのに
あっさり倒された感があるのも勿体ない。
でもここは燃えゲーではないので仕方ない面もあるかな。


まとめ。
夕里編より勢いが落ちた感はありましたけど、
これは自分がマーヤより夕里が好きというのも大きいか。
とはいえ、マーヤ自身は可愛かったですし、
おっぱいやお尻に癒される話だったので満足度は高いです。
お手軽イチャラブ魔法少女ものとしては
前作に引き続き優等生的な作品ではないでしょうか。

次の鹿子編も購入することは確定しているのですが、
夕里マーヤが非常に単純な娘だったのと比べて
鹿子はちょっと扱いが難しくなるかな?
とはいえ宿ガルの雰囲気を考えると
あまり重くなってしまうのもどうかと思いますし、
可愛らしいめんどくささを見せて欲しいところであります。
2018/12/10

『封緘のグラセスタ』 感想

公式はこちら。
「封緘のグラセスタ」応援中!
RPGメーカー・エウシュリーの新作である
『封緘のグラセスタ』をクリアしてみました。
あくまで1周しただけの感想です。

クリアした印象としては割と無難なRPGという感じ。
レベル上げやアイテム収集、ダンジョン探索が嫌いでなければ
そこそこ楽しめる内容になっていると思います。

「そこそこ」というのは、楽しめたものの
引っかかる部分も多かったというのがあります。
ヒロインはどいつもこいつも魅力的ではあったものの、
個別イベントが少なめなのが惜しかったですね。
小さなイベントでいいので可愛さをアピールできるイベントが
各ヒロインにもう3~4個あれば満足感がだいぶ違ったはず。

シナリオの方は主人公がグダグダ悩まないこともあって
最後までテンポよく進みました。
ただ、最短距離で王になった感があるので
合間に2章ぐらい外伝的な話があってもよかったかなー。
主人公の部屋が魔族も天使もいる魔境になってるんだから
このシチュをもっと生かして欲しかったかも。

ゲーム部分もまずまずという感じでしたね。
HP共有性は若干味気無さがありますが、
キャラが落ちないので戦力管理しやすいのはメリットか。
それ以外の戦闘システムはよくあるものですけど、
再行動が強力過ぎるバランスは気になりました。
ラスボス戦で再行動連発されると一瞬で全滅する反面、
再行動が出なければあっさり勝ててしまいます。
味方も再行動をつけずに戦ってちょうどいいぐらいですし、
再行動スキル自体いらなかったような気がしますね。
2周目のやり込みステージでは必須かもしれませんが。

あと、UIの導線がちょっとめんどくさかったですねー。
アイテムのやり取りやスキル付け替えがなんか手間取る。
売りであるアイテム強化も面倒くささが目立ちました。
メニュー画面のキャラやアイテムの表示スタイルを弄れば
もっと効率よく動かせそうですが…難しいかな。
あと次の行き先へのヒントはもう少しバラ撒いても良かったかも。
高炉層への生き方が分からずしばらくさ迷ってました。


まとめ。
最近スマホゲーばかり触っていたので
しっかりとクリアできるか不安だったのですが、
無事、30時間弱プレイしてクリアすることが出来ました。
割と引っかかる部分は多かったのですが、
これだけの時間プレイできる面白さがあったのも確か。
エウ好きなら買って損はないレベルはキープしていたかと。
キャラが良かっただけにもう少し各自を掘り下げて
更に上を目指して欲しかったところですけどね。
2018/09/09

『未来ラジオと人工鳩』 感想

公式はこちら。
laplacian『未来ラジオと人工鳩』応援中!
SFエロゲーメーカーLaplacianの3作目に当たる
『未来ラジオと人工鳩』の感想です。

うーん、前作より粗が目立ってしまったかな。
SFエロゲーなんて多少の粗があるのは仕方がないですし、
そこを話の勢いやキャラの魅力で上手く誤魔化すのが
重要なのですが、この作品はそこが弱かったです。

体験版でも感じていた、かぐやのメインヒロインとしては
力不足という印象は結局最後まで覆りませんでした。
それなのに主人公がベタ惚れしているから違和感が凄い。
意識を共有しているという設定があるとはいえ、
自分の命や家族を捨ててまでかぐやを救うという展開に
最後の最後まで違和感が拭えなかったです。

ここはかぐやへの恋愛感情を掘り下げられなかった
シナリオの怠慢ですが、他のヒロインたちの掘り下げが
ちゃんとされていたかと言われるとそれも微妙なところ。
かぐやよりはマシとはいえ、普通のエロゲーと比べると
恋愛描写はあっさりで、全体的に物足りなさが残りました。

肝心のSF要素は、ループ物にしなかった点は好印象。
鳩による電波妨害やラジオによる情報伝達という設定も
どこか情緒のある雰囲気があって好きですね。
ただ、思いついた設定を放り込んだのはいいものの、
それだけであっさり終わってしまった感があります。
名作と言われるSFゲームの真相が判明したと思ったら
更に別の真相があって…というのが当たり前ですが、
それらと比べると盛り上がりが足りなかったです。


まとめ。
ヒロインの扱いにしても、SF設定にしても
終わってみると雑な印象ばかり残ってしまいました。
前作でも雑な部分はありましたが、
それでも今作と比べるとまだヒロインの個性や
謎解きのワクワク感は強かったような記憶があります。
前作から長所を減らして短所を伸ばすような
内容になってしまったのは残念。

次回作も面白い設定があれば手を出すかもですが、
期待はあまりしない方がいいと心に留めておきます。