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2019/10/29

『スレイヤーズ17 遥かなる帰路』神坂一  感想

スレイヤーズ17 遥かなる帰路 (ファンタジア文庫)
神坂 一
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めっちゃ久々のスレイヤーズの新作…
と思いましたけど、そういや去年出ていましたね。
第3部開始の前触れかとは思っていましたけど、
本当に新章が開始されるとなかなかに感慨深いです。
なんかもうホント90年代に戻った気分。

さて、今作は第3部の1巻目ということもあってか、
冒頭こそ急展開があったものの、
それ以降は新たない舞台に解説に終始した印象です。

新章といっても魔族側の戦力はだいぶ削られたのでは?
と思っていたのですが、この流れだと今度の敵は神側か?
将軍クラスの魔族ですらリナ相手にビビってるのは
笑いましたけど、確かに今更将軍級を敵にしても
それほど強敵!という印象がないことも確かですね。

そこで今作で敵となる竜族が出てくるわけですが、
魔族とはまた違った戦い方で新鮮ですね。
とはいえスレイヤーズ世界の竜族というと
どうしても魔族よりも格下という印象が強いですし、
1巻目ということもあって小手調べという感じ。
実際、それほど苦戦した印象はないですし…というか、
接近戦出来る相手だとガウリィが強過ぎる。
人間相手だとサクサク昏倒させますし、
竜族相手でも近付いてしまえば一刀両断で即死。
あらためてめっちゃくちゃつえーですねこいつ。

バトル以外ではひたすら情報収集してましたね。
結界外の世界なので文字や地理が違うのは面白いですが、
リナの頭の良さもあって適応するのも早そうです。
新キャラ・ランが人懐っこくて戦闘力も高い
便利キャラということもあって話もテンポがいい。

前作16巻は単発だったので別として、
本格的なシリーズとなると楽しめるか不安でしたが、
アラフォーになってもまだ楽しめたということは
それだけスレイヤーズが凄いということか、
自分の精神年齢が成長していないということか…。
ひとまずは両方ということにしておきましょう。
2018/11/19

『スレイヤーズ16 アテッサの邂逅』神坂一 感想

スレイヤーズ16 アテッサの邂逅 (ファンタジア文庫)
神坂 一
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ひっさびさのスレイヤーズ本編です。
Wikipedia先生で調べてみたところ18年ぶりらしい。

サクッと読んでみましたけど実家のような安心感でしたね。
内容としてはいつものメンバー総出演のお祭り企画。
全員しっかり活躍していて大満足でした。
ただ、あくまで原作のナンバリング本ということで
アニメファンではなく原作ファン向けですね。
まあ、これを買う人は原作経験者ばかりでしょうけども。

リナは相変わらずリナだなぁという感じ。
単純明快な気持ちいい性格と戦闘での咄嗟の機転は健在。
街を攻撃するエルフに対して街を守るのではなく
即座に森を攻撃してエルフを誘い出すのはお見事でした。
ドラスレは無理やりねじ込んだ感はありますけど
まあそこはファンサービスとして撃たないわけにはいかない。

ガウリィってこんな化け物じみた強さだったっけと
思わなくもないですが、まあガウリィならやるかもなぁ。
まあ、ゼロス援護分もありますけどそれを考慮しても強い。
ゼルはひたすら地面揺らしてた印象ですけど、
敵への嫌がらせとしてめっちゃ有能ですね。
アメリアの反射攻撃も今回の敵に対しては超有能。
新キャラの内弁慶エルフは性能的にはチートですけど、
まあエルフと言えばプロ魔術師だから多少はね。

今回はあくまで突発企画とのことですが、
ここから話を広げられそうな内容でもありましたね。
クレアバイブルは割となんでもありですし、
エルフ内戦編へとい発展させていくのも悪くない。
まー、このクオリティで読めるなら第3部とは言わずとも、
今後も単発でいいので出して欲しいところです。
いあやはや、久々に心が若返った気分です。
2015/07/01

『血界戦線 オンリー・ア・ペイパームーン 』 感想

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アニメも絶賛放映中の血界戦線。
その小説版が発売されたので早速読んでみました。

今回のノベライズを手がけたのは秋田禎信さん。
秋田さんといえば魔術師オーフェンが超有名ですし
つい最近も続編が完結したばかりですが、
まさか血界でもお目にかかることが出来るとは…。
トライガンもオーフェンも自分の青春でしたからね。

内容としては、ザップとレオという血界では
最もポピュラーなコンビをメインに据えて、
未来から来たザップの娘の謎を追う物語になっています。
時間旅行という大事件を扱ってはいるものの、
ライブラの面々の対応がクールなのはいつも通り。
まあ彼らは日常的に世界の危機と戦ってますからね。
ダメ人間描写に定評のある秋田さんだけあって
ザップのダメ人間っぷりもしっかり描写してくれます。

ヘルサレムズ・ロットのヘンテコな世界観は
文章で現すのは大変だったとは思いますが、
そこら辺も色々な小ネタを挟んで表現していましたね。
ほぼ純レギュラーと化してる武装警備員もいましたし。

話のオチも熱さと壮大さと下らなさをブレンドした
実に血界らしい感じがナイスでしたし、
自分としては満足度の高いノベライズでした。
この出来なら別メンバーメインの物語も見てみたいですね。
2014/10/06

『魔術士オーフェンはぐれ旅』第4部 感想

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完結したので一気読みしてみました。

魔術士オーフェンはぐれ旅といえば僕らの世代にとっては
スレイヤーズと並び立つラノベ界2大巨頭でしたねー。
まさかその続編が今になって読めるとは思いませんでしたよ。
ありがたやありがたや。

舞台は第2部から二十数年後の新大陸。
オーフェンもクリーオウとの間に三人の娘を儲けて
すっかりいいおっさんとなっているのが感慨深かったですね。
年が年なので流石にそれなりに落ち着いてはいるものの、
人類最強クラスの力を持つおっさんだけあって
いざというときは自分で戦えるのがやっぱかっこいいです。
本当の家族が出来たせいか昔よりも無理してる感が少なく、
「出来るからやる」という凄みが出てきたような。
ホント、いい男になったなぁとしみじみ思いましたよ。

娘たちのキャラもぶっ飛んでて面白い。
マジクの弟子で天然ボケなラッツにエリート意識の高いエッジ、
ジト目枠のラチェットとギャルゲっぽいキャラ付けですが、
ラッツとラチェットは完全に無謀編のノリなのがアレ。
おかげで重いシーンでも気が抜ける抜ける。
オーフェンの女難は一生終わらないような気がします。
まあエッジへのフォローを見てるといい親父してますけど。

だからこそといいますか、今回のオーフェンは脇役でしたね。
もちろん脇役としては破格の活躍っぷりですけど
本当の主人公はフォルテとレティシャの息子であるマヨール君。
オーフェンはその良きアドバイス役という立ち位置です。
マヨール君は優等生でありながらある程度融通も利くという
かつてのキリランシェロの正当進化系という感じ。
捻くれなかったオーフェンとも言えるだけにハイスペックです。
妹を追いかけるというのも対比になっているのかな。

そんなマヨールの婚約者であるイシリーンもいい女。
オーフェンシリーズの女性ってダメ女ばかりだったんですけど、
このイシリーンに関しては本当に文句の付けようがない。
基本的に荒っぽいんですけどサッパリしてますし、
何よりマヨールのフォロー役としての自覚が凄いです。
これだけ男を育ててくれる女性はいませんて…。

お馴染みのキャラが大量に出てくるのも良かったです。
クリーオウはすっかりいいお母さんになっちゃってまあ。
第2部エピローグで落ち着きのある女性になっていましたけど、
子育てを通じてますます磨きがかかった感じです。
コギーはオーフェンの数少ないまともな友人という位置。
無謀編ではヒロインでしたけどこういう関係もありですね。
ドロシー、ボニーはそれなりの社会的地位に就きつつ、
オーフェンとお互い利用し利用される関係というのが面白い。
大学時代の謎の人脈に通じる胡散臭さのある関係です。

コルゴンはなんだかんだでチャイルドマン教室組の中で
一番オーフェンとの付き合いが長くなってるのが皮肉ですな。
この人の天然悪役っぷりはかなり好きなんですよね。
あと、マジクのくたびれたおっさんぷりは凄くツボ。
世間からは歩く殺戮兵器扱いされてるのに魔王の娘たちからは
粗大ゴミ扱いされているところが微笑ましいというか。
それでいてオーフェンが一番信頼しているのは
マジクという20年来の関係には腐女子じゃなくても萌えます。
いいなぁ、こういう無条件で信頼し合える関係、いいなぁ。
おっさん同士、長年の積み重ねがあるからこそですね。
あとマジクはラッツとくっつけばいいと思う。
というかそうならないと一生独身でしょうコイツは。

なんかキャラ語りだけで終わっちゃいましたけど
話自体も政治劇ありアクションありギャグありという感じで
要所要所で20年という年月の重さを感じさせつつも
スカッと楽しめるエンタメだったと思います。
キャラの火力が上がったせいで戦闘も派手になりましたし、
青年期の内省的な描写の多かった2部と比べると
おっさん同士の権力闘争的な話が重視されてたのも大きい。
2部は2部で好きでしたけど4部の方が万人向けかもですね。

そんな感じで久々のオーフェンシリーズ、
十二分に堪能させて頂きました。
自分が年を取ってるだけキャラたちも年を取っているので
なんだか余計に物語に感情移入してしまったような。
個人的には、ED後の更に数十年後の話って大好きなので
今後もこういう作品がどんどん増えて言って欲しいですね。
もう一冊、短編集が出るらしいのでそちらも楽しみです。
2013/09/22

『B.A.D. 11 繭墨は紅い花を散らす』 感想

B.A.D. 11 繭墨は紅い花を散らす (ファミ通文庫)B.A.D. 11 繭墨は紅い花を散らす (ファミ通文庫)
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綾里けいし

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終わりに迫りつつあるB.A.D.の11巻目。

今回は準レギュラーだった綾がついに退場。
設定的には消えそうなキャラではあったものの、
ここ最近のほのぼのっぷりを見ていると
もしかして生存か…と思っていたのですが、
やはりそんな甘い結末は許されませんでした。

そんなお通夜ムード漂う一冊なのに
途中の神関連のドタバタは無駄に明るい。
あさとや繭さんが唯一壊れるネタだからなぁ。
しかしこの「神」はここまで引っ張るところを
考えるとラストでも意外な活躍を見せそう。
意外にも初代を倒すのはこいつか?

しかし七海さん。
登場時にはヤンデレロリータっぽかったのに
最近はすっかりよく出来た美少女ですね。
あさとを説教するシーンは痺れましたよ。
こうなると序盤のアレやソレは
フェイクだったのかと思いたくなりますが、
このシリーズでそんな油断は禁物でしょうね。
そろそろガツンと落としてくるか?

予言者御影は初対面での印象通り小者で、
無様な悪足掻きを見せた挙句あっさり退場。
そして小鳥も所詮は猫の劣化バージョンからの
成長を見せることも出来ずにこれまた退場。
夕闇戸羽の結末は次回へ持ち越しか。

ついに人を殺してしまった小田切君ですが、
今までこの人の優しさが事態をグダグダに
していた面もあるのでむしろ良かったんじゃ。
まあ当人にとっては一大事でしょうけど。
そして白雪さんは相変わらずの正妻っぷり。
このまま正妻の座をキープできるか?
この人が死んだらBADエンドまったなしですよ。