2017/08/05

スズキ・スイフトRSt 試乗感想(2回目)

スズキの旗艦車種であるスイフト。
発売直後に短距離試乗した際の感想を書いたのですが、
今回は改めて200kmオーバーの試乗をする機会があったので
もう一度、感想を書いてみようと思います。

今回のグレードも前回と同じくターボモデルのRSt。
しかし走行距離は3000kmと前回よりだいぶ増えています。
機械部品もタイヤも硬さが取れてきた頃合ですね。

まずは良いところから並べていきましょう。
前回は気温が低いせいかパーツが馴染んでなかったせいか
全体的にヒョコヒョコした動きを感じたのですが、
今回は真夏ということもあってかしなやかな印象でした。
特に段差を越えた際のバタつきなどはだいぶ軽減されたかと。
シートが良いせいか、200km程度だと疲労も少なかったです。
それでも乗り心地は先代や先々代の方が好きですけどね。

3気筒特有の振動は今回もあまり気になりませんでした。
今回は高速道路も100kmほど走って急加速も試したのですが、
パワーもエンジン音も1.5NAレベルと互角に感じます。
燃費に関しては個人的には文句なしレベル。
メーター読みですが、流れのいい国道では23km/L、
高速で追い越しをそこそこ使っても20km/Lぐらいかな。
満タン法ではちょい下がるでしょうけど、
残量計がなかなか減らないのには驚きました。

逆に思ってたより悪かったのはロードノイズですね。
路面状態がいいと気にならないのですが、
路面状態が悪い高速だと途端に頭が痛くなる。
しかも後席はそれ以上に悪いからどうしようもないです。
これはエコピアが悪さをしているのも確かでしょうけど、
NVH対策の甘さも影響していると思います。
とにかく頭付近で騒音が篭りまくる。
リアからの騒音はハッチバックの宿命ではあるのですが、
新型スイフトは他の車と比べても酷いと思います。

ただこの騒音、プチ試乗したRSHVやMLだと
それほど気にならなかった記憶があります。
五月蝿いんですけど篭らずにスッと抜けるというか。
もしかしたらRSt用に増加したという
ダッシュパネル用の遮音材が悪さしているのかも?
自分もかつてパネル裏に遮音材詰め込みすぎたせいで
もわもわした音が鳴り続ける室内になったことがありますが、
なんとなーくあのときの不快音に近いような気がします。
自分で買うならノンターボの方がいいのかもしんない


まとめ。
騒音の凄さ分かったのが今回の最大の収穫でした。
乗り味や燃費は好印象だったのですが
騒音については割と致命的なレベルで合わないので困る。
五月蝿くてもあまり気にならない音質もあるのですが、
今回の場合は五月蝿くて気になる音質だから厳しいです。
もし購入したらまずタイヤを変えて後ろの内張りを剥がして
吸音材を詰め込むぐらいはやる必要があるかも。
まーそれはそれで楽しい作業ですけど。

スイフト自体は愛着のある車ではあるので、
ストロングHVや近々出るスポーツも試乗してみて
購入候補から外すか決めたいと思います。
2017/07/09

ホンダ・フィットハイブリッド 試乗感想

最近ビッグMCが入ったばかりのフィットに試乗してきました。
グレードは最上級のHYBRID・S、HondaSENSINGとなります。

フィットといえば走りや燃費や使い勝手といったものの
バランスが非常に良い優等生…だったはずが、
3代目発売当初のリコール連発によってその信頼は失墜。
アクアやノートという強力なライバルの存在もあって
最近は存在感が薄れつつあるというのが悩みどころ。
ホンダもこの現状を深刻に捉えていたようで、
今回はかなり気合の入ったMCを実行してきたようです。

MCだけあって外装や内装は別物というほどではないものの、
外装に関しては大きなダクトがなくなったおかげで
シャープで踏ん張り感が出ているのが好印象です。
RSやSパケのバンパーは写真だと顎が出て見えたのですが、
実物だと引き締まった表情で受ける印象が違いました。
あとはサイドのラインがなくなれば個人的には文句なしかな。
センシング搭載車のメーター表示も見やすかった。
コンパクトカーでもカラー液晶が当たり前の時代ですね。

ただ、ステアリングが革巻きでも細かったり
センターアームレストが低かったりと、
運転席での収まりの悪さを感じる部分もありました。
センターコンソールが左脛に当たると痛いのもマイナス。
いずれも細かい部分ですが、惜しいと思います。

一方、走りに関しては手堅い進歩が感じられました。
リコールが多発したDCTは完全に別のものになったようで、
低速での加減速を繰り返してもギクシャクは全くなし。
ダイレクト感があるのにCVTのような滑らかさです。
あとは一般で使われて不具合報告がどれだけ出るかだなー。
試乗だけでは分からないことも多いですしね。

乗り心地に関しては前期型よりだいぶガッシリした印象。
全体的に静かになりましたし、段差で跳ねる挙動や
細かい振動、騒音も抑えられていて快適性は上がっています。
今までのフィットはここらへんが甘い印象でしたけど、
他と比べて負けていないレベルになりました。

気になったのはステアリングの軽さとブレーキの感触。
ステアリングは低速でももう少し手応えがあった方がいいです。
ブレーキは前期型もそうだったんですけどひたすら硬い。
もうちょいガソリン車っぽいフィーリングが欲しいですよね。


まとめ。
度重なるリーコールで傷付いたフィットブランドですが、
今回のMCによってコンパクトカーでトップクラスといえる
総合力を持つ車に生まれ変わったのではないでしょうか。
安全装備だけでなくACCやレーンキープといった便利装備まで
充実していますし、乗り心地もかなり快適になっています。

ただ、前期型でのイメージダウンを考えると、
トップクラスではなくトップを目指して欲しかった気も。
今回同乗したセールスさんも言ってましたけど
やはりかつてのリコール連発の印象は厳しいようで、
特にオーナーさんからはまだ責められることが多いとのこと。
自分だって新バージョンのDCTは大丈夫だと言われても
しばらく様子見しようと躊躇してしまいますしね。

とはいえ最近の影の薄さを吹き飛ばす内容のMCでしたし、
保有してみたいと思わせてくれる車になったのも確か。
今後は新型オーナーさんの感想を要チェックですね。
2017/03/25

トヨタ・ヴィッツハイブリッド 試乗感想

トヨタのヴィッツがビッグマイナーチェンジ。
本来ならフルモデルチェンジするタイミングなのですが、
TNGAプラットフォームの投入がまだまだ先になるため
マイナーチェンジでてこ入れする作戦らしい。
他社が次々と新型を投入する中、果たしてそれで戦えるのか。
というわけで今回のMCの最大の売りである
ハイブリッドグレードに早速試乗してきました。

今回のMCでは内外装の変更に剛性強化、ショック交換と、
ビッグマイナーチェンジに相応しい変更が行われています。
ヴィッツはこの世代の初期型にも乗ったことがあるのですが、
妙にバタバタとした安っぽい乗り味だった記憶があります。
しかしその後、1度目のビッグマイナーチェンジが入った後は
走りの質感が大きく上がっていたのも記憶に残っています。

今回は走りについては更に進化させたということもあって、
しっとりとしつつ安定感のある挙動については文句なし。
スポーティーというほどではありませんが、
乗り心地と安定感を両立させているのはなかなかのもの。
流石にスイフトやデミオと比べるとハンドリングは劣りますが、
それらよりも大人しく走りたいという人には
魅力的なバランスに仕上がっているのではないでしょうか。

エクステリアは更に口が大きくなってクドくなりましたけど、
個人的にはこういうクワッとしたデザインは嫌いじゃないです。
リアのデザインも分割ランプがいい感じですね。
MC前のデザインが好きじゃなかったのでこれも好印象。

ただ、内装に関しては相変わらずいまいちでした。
デザイン自体は平凡ではあるものの悪くないのですが、
どう調整してもドラポジが決まらなかったです。
テレスコ付きなのにここまでしっくり来ないのは珍しい。
足元もフットレストがないせいで左足が疲れます。
これは自分でフットレストをつける人が多いのも当然か。
スイッチ類があちこちにばらけているのも気持ち悪い。
確かに自動ブレーキ搭載以降、車のスイッチは増えましたけど、
新しい車はそこら辺を頑張ってまとめているのと比べると
ヴィッツのスイッチ配置はいかにも古臭い。
あと数年売るならもう少し頑張って欲しかったです。

HVシステムも今となっては目新しさがないですね。
目新しさがないのはガソリン車も同じですが、
ガソリン車と比べるとエンジン音の貧弱さが目立ちます。
もちろん燃費がいいというメリットはあるのですが、
個人的にはそろそろ分かりやすい進化が欲しいところ。
まあその手の楽しさを求める人はもう少し待って
GRでも買ってくださいってことなのかもしれませんが。


まとめ。
マイナーチェンジとしては気合が入っているものの、
他社のコンパクトカーと戦うには力不足な気がします。
足回りは悪くないのですが、その他の部分に関しては時代遅れ、
価格だけはトヨタ車らしく高いというのがなんとも。
せめて対人自動ブレーキやサイドカーテンエアバッグは標準装備、
オプションでACCを付けられるぐらいでもよかったのでは。

とはいうものの、自分の周りにも装備や性能を気にせず
なんとなくトヨタ車を買ってる人が多いですし、
そのまま儲けるのが商売としては正しいのでしょうね。
色々調べている身としては納得できないもやもやが残りますが。

そんな定番のトヨタ車への文句が出たところでお開きとします。
2017/01/11

スズキ・スイフトRSt 試乗感想

スズキの最重要車種と言えるスイフトがモデルチェンジ。
先々代乗りとしては気になる存在なので早速試乗してきました。
グレードはRSt、話題のターボ車です。

エクステリアは最近の流行である大口グリルタイプ。
この手のグリルはデミオが代表車種みたいに言われていますが、
外車では珍しくないですしそちらの流行に乗ったのかな。
後ろのドアグリップの位置もルノーがよくやっていますし、
国産車でもヴェセルやジュークがやっていますね。
今時の流行と歴代スイフトの特徴が上手く合わさっていますが、
目新しさはそれほど感じられないデザインになっています。

ドアグリップは使い勝手が悪いので下の方が良かったですね。
買い物袋持った状態で開けるのがなかなか辛い。
トランクより後席に荷物を置くことが多いのでこれは痛いです。
あと、純正バックカメラの位置は悪い意味で目立ちます。
これはディーラーでも自覚しているようで、車外バックカメラを
ナンバープレートの上に付けることをオススメされました。

インテリアではメーターのかっこ良さが印象的でしたけど、
0が真下なのと220まで表示されているせいで見にくかったです。
スイスポならともかくそれ以外では180まででよかったのでは。
シートのサポートが肩まであって包まれ感があるのは良し。
後席とラゲッジがちょっと広くなっているのも良し。
でも室内中央のマップランプがなくなったのは微妙。
MCで追加されそうな気もしますが、コストカットを感じます。
樹脂の質感も先代の方が良かった気がします。

さて、肝心の走りはというと、流石に軽快です。
軽いボディにトルクの太いエンジンの組み合わせで
ちょこっと踏んだだけでもスイスイ加速していきます。
恐らく高速道路でも力不足に感じることはないでしょう。
3気筒の振動もそれほど感じられなかったのですが、
それでも4気筒よりは確実にブルブルしているので
今後の経年劣化が気になるところです。

ボディの挙動についてはいまいちでした。
これはアルトのときも感じたのですが、硬い足回りに
軽くて硬い箱が乗っている感じで妙にヒョコヒョコします。
個人的にはもっとドッシリしててフラットな方が好きだなー。
先々代や先代はコンパクトカーの割にドッシリしてたんですけど、
新型は良くも悪くもコンパクトカーらしい挙動です。
同乗者がいるならバレーノの方がいいんでしょうけど、
あっちは安全装備で劣ってるんだよなぁ…。


まとめ。
進化は感じられるものの、良し悪しはまた別。
エンジンやACC、自動ブレーキなどの各種装備は文句なし。
しかし乗り心地や使い勝手の面では引っかかる面も多かったです。
先代先々代は欧州車に通じるドッシリ感があったのですが、
新型は軽快なスポーティーさに割り切っている感じです。
軽量ボディではドッシリ感を出すのが難しかったのかもですが…。

3代目スイスポは2代目と比べて大人しくなったと言われますけど、
個人的にはあれは好ましい変化だったんですよね。
それを考えると今回のモデルチェンジは好みから外れる方向。
装備とコスパを考えると有力な選択肢ではありますが、
買い替えを即決するほどの魅力はないって感じでしょうか。
先代にこのエンジンと安全装備がついていれば即決でしたけどね。
ホント、コンパクトカーは一長一短で悩ましいです。
2016/08/03

スズキ・バレーノ 試乗感想

時間が出来たのでスズキの輸入車に試乗してきました。

このバレーノ、インド産だったり1.0ターボだったり
何かと話題が多い車ですが、果たしてその出来や如何に…。

まず内装ですが、デザインはなんともチープな感じです。
最近の国産ではちょっと見ないデザインですが、
強いて言うならマーチなどのアジアンカーに近い雰囲気。
メーターの青い部分も塗装だったり、天井が毛羽立ってたりと
長く乗れば乗るほどチープな部分が気になって行きそうです。
スペースに関しては前後は問題ないのですが、
後席に座ると頭上スペースが厳しく感じられました。
折角スイフトを圧倒できる前後スペースがあるんだから
この際十分な高さも備えて欲しかったですね。
こうして見るとやはりフィットの室内空間は凄いなと。

走りに関しては思っていたよりも普通な印象。
1.0ターボは1.2NAと比べると明らかにパワーはありますが、
1.5NAと比べるとちょっとギクシャクしている感じですね。
超低速では非力でもターボが効き始めると一気にトルクが出て、
しかしそこから更に踏み込むと意外と伸び代がないという
いかにもダウンサイジングターボ的な動きです。
実用域でのトルクは十分ですが、ちょっと嫌な動き。
あと、振動や音質はやっぱり4気筒よりも劣りますけど、
これは慣れれば気にならなくなるレベルではないかと。
それよりもロードノイズが結構大きいのが気になりました。

足回りは硬めですけど角が取れていて乗り心地がいいですし、
路面のいい道路なら地面に吸い付くように走ります。
ただ、ちょっと大き目の段差を通る際には
フワッと浮いたような感触を覚えることがありました。
これは車体が軽いこととサスのストローク不足で
車体が浮いてしまっているのかしらん?
950kgって重量級の軽自動車よりも軽いからなぁ。
高さが低いのでアルトみたいに横転はしないでしょうが、
限界時の挙動には不安が残るところです。

試乗車の燃費計は9km/Lといまいちでしたけど、
試乗中にグングン上がっていったので実燃費は悪くなさそう。
しかしカラー液晶の表示は一見綺麗なんですけど、
いざ運転してみると他社と比べて忙しく動くので
運転中には目障りにも感じられました。
こういう機能へのセンスのなさはいかにもスズキですね。


まとめ。
全体的に悪くはないのですが、良くもないという感じです。
このクラスでACC付きで1.0ターボというのは魅力ですが、
サイドカーテンエアバッグが装備できなかったり
インテリアがチープだったりとそれなりに欠点もある。
この装備で170万という価格は決して高くないのですが、
やはりこの価格だと我慢する必要のある部分も多いですね。
自分としては、もう少しお金を出して他の車を狙います。

個人的にはスズキはに多少価格が高くなっても
安全性や快適性に力を入れた車を作って欲しいのですが、
売れなかったときのダメージを考えると難しいでしょうね…。