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2017/12/26

スズキ・クロスビー 試乗感想

病み上がりですが、リハビリがてら試乗してきました。

今回のターゲットはスズキの新型SUVであるクロスビー。
ハスラーの人気は大分落ち着いてきた感がありますが、
果たしてこちらも第2のヒット作となれるのか。
とりあえず乗ってみた感想としては…
良いところと悪いところがはっきりしている車だったなと。

まず良かったところは快適性ですね。
ここ最近のスズキ車は軽量化に特化していた反面、
騒音や振動では他社より明らかに劣っていたのですが、
クロスビーに関しては他社よりちょい下程度でした。
ステアリングの振動は同じターボのスイフトよりも少なく、
ロードノイズについても他のスズキ車より静か。
イグニスと比べるとかなり重くなりましたけど、
それで快適性がこれだけ上がるなら文句ないでしょう。
スイフトも20kgぐらい増やして遮音制振を強化して欲しい。

逆に悪かったのは操縦安定性。
これは正直、スズキの小型車では最低レベルでした。
背が高いうえに最低地上高も高いせいでとにかく不安定。
カーブでは接地感のなさがひたすら怖く、
カーブが近付くたびにノロノロ運転するハメに。
ターボのおかげでパワーが十分とはいえ、
この挙動ではちょっと高速を走る気にはなれません。
ハイト系のソリオと比べても明らかに重心が高い。
この重心の高さだと車幅は3ナンバーぐらい欲しいなぁ。
他にもステアリングが軽過ぎたりシートが柔らか過ぎたりと、
運転する立場からするとネガな部分が多かったです。

その他。
デザインに関しては文句なし。
内装の質感は決して高くないですけど
遊び心のあるデザインによって上手く誤魔化しています。
収納ギミックは多いもののラゲッジはかなり小さめ。
アウトドアを謳っているのにこの容量で大丈夫なのだろうか。
やっぱり全長はもう10cmぐらい欲しかったところです。


まとめ。
快適性は予想以上で操縦安定性は予想以下。
正直、最近のスズキの軽量プラットフォームでは
騒音問題を解決できないかと思っていたのですが、
重量と引き換えに解決するという真っ当な手段に出た模様。
スイフトもMCで遮音材増やしてくれないかなー。
上級仕様のスイフトスタイルだけでもいいのでやって欲しい。

しかしそれを台無しにするのが操縦安定性。
まあ実際にはかなり無茶をしなければ
横転したりしないでしょうけど、
それでもこの重心の高さは気に入らないです。
やっぱAセグSUVだとイグニスぐらい上を絞り込まないと
安定感が得られないのかもしれません。
まあ開放感では圧倒的にクロスビーが上ですし、
挙動にしても軽ハイトよりマシだと思えば割り切れるので
イグニスより日本向けなのは確かでしょうけどね。
世界戦略車ではなく、良くも悪くも日本の
軽自動車的発想の延長線上にある車だと思いました。
2017/08/05

スズキ・スイフトRSt 試乗感想(2回目)

スズキの旗艦車種であるスイフト。
発売直後に短距離試乗した際の感想を書いたのですが、
今回は改めて200kmオーバーの試乗をする機会があったので
もう一度、感想を書いてみようと思います。

今回のグレードも前回と同じくターボモデルのRSt。
しかし走行距離は3000kmと前回よりだいぶ増えています。
機械部品もタイヤも硬さが取れてきた頃合ですね。

まずは良いところから並べていきましょう。
前回は気温が低いせいかパーツが馴染んでなかったせいか
全体的にヒョコヒョコした動きを感じたのですが、
今回は真夏ということもあってかしなやかな印象でした。
特に段差を越えた際のバタつきなどはだいぶ軽減されたかと。
シートが良いせいか、200km程度だと疲労も少なかったです。
ただそれでも先代や先々代よりは横風や段差に弱いので
ロングドライブ特性が優れているとは言い難いですね。

燃費に関しては個人的には文句なしレベル。
メーター読みですが、流れのいい国道では23km/L、
高速で追い越しをそこそこ使っても20km/Lぐらいかな。
満タン法ではちょい下がるでしょうけど、
残量計がなかなか減らないのには驚きました。

3気筒特有の振動は今回もあまり気になりませんでしたが、
これは個人的に気にならないタイプの振動というだけで
振動自体は大きめですし、購入する前の試乗は必須でしょう。
エンジン音は普通に運転していると気になりませんが、
窓を開けると意外とエンジン音が大きいことに気付きました。
他人が運転しているのを外から見ていた際にも
軽自動車的なエンジン音が気になりましたし、
ここらへんは3気筒の限界なのかもしれません。

今回最も気になったのがロードノイズ。
路面状態がいいと気にならないのですが、
路面状態が悪い高速だと途端に頭が痛くなる。
しかも後席はそれ以上に悪いからどうしようもないです。
これはエコピアが悪さをしているのも確かでしょうけど、
NVH対策の甘さも影響していると思います。
とにかく頭付近で騒音が篭りまくる。
リアからの騒音はハッチバックの宿命ではあるのですが、
新型スイフトは他の車と比べても酷いと思います。

ただこの騒音、プチ試乗したRSHVやMLだと
それほど気にならなかった記憶があります。
五月蝿いんですけど篭らずにスッと抜けるというか。
もしかしたらRSt用に増加したという
ダッシュパネル用の遮音材が悪さしているのかも?
自分もかつてパネル裏に遮音材詰め込みすぎたせいで
もわもわした音が鳴り続ける室内になったことがありますが、
なんとなーくあのときの不快音に近いような気がします。
自分で買うならノンターボの方がいいのかもしんない。


まとめ。
騒音の凄さ分かったのが今回の最大の収穫でした。
乗り味や燃費は好印象だったのですが
騒音については割と致命的なレベルで合わないので困る。
五月蝿くてもあまり気にならない音質もあるのですが、
今回の場合は五月蝿くて気になる音質だから厳しいです。
もし購入したらまずタイヤを変えて後ろの内張りを剥がして
吸音材を詰め込むぐらいはやる必要があるかも。
まーそれはそれで楽しい作業ですけど。

スイフト自体は愛着のある車ではあるので、
ストロングHVや近々出るスポーツも試乗してみて
購入候補から外すか決めたいと思います。
2017/07/09

ホンダ・フィットハイブリッド 試乗感想

最近ビッグMCが入ったばかりのフィットに試乗してきました。
グレードは最上級のHYBRID・S、HondaSENSINGとなります。

フィットといえば走りや燃費や使い勝手といったものの
バランスが非常に良い優等生…だったはずが、
3代目発売当初のリコール連発によってその信頼は失墜。
アクアやノートという強力なライバルの存在もあって
最近は存在感が薄れつつあるというのが悩みどころ。
ホンダもこの現状を深刻に捉えていたようで、
今回はかなり気合の入ったMCを実行してきたようです。

MCだけあって外装や内装は別物というほどではないものの、
外装に関しては大きなダクトがなくなったおかげで
シャープで踏ん張り感が出ているのが好印象です。
RSやSパケのバンパーは写真だと顎が出て見えたのですが、
実物だと引き締まった表情で受ける印象が違いました。
あとはサイドのラインがなくなれば個人的には文句なしかな。
センシング搭載車のメーター表示も見やすかった。
コンパクトカーでもカラー液晶が当たり前の時代ですね。

ただ、ステアリングが革巻きでも細かったり
センターアームレストが低かったりと、
運転席での収まりの悪さを感じる部分もありました。
センターコンソールが左脛に当たると痛いのもマイナス。
いずれも細かい部分ですが、惜しいと思います。

一方、走りに関しては手堅い進歩が感じられました。
リコールが多発したDCTは完全に別のものになったようで、
低速での加減速を繰り返してもギクシャクは全くなし。
ダイレクト感があるのにCVTのような滑らかさです。
あとは一般で使われて不具合報告がどれだけ出るかだなー。
試乗だけでは分からないことも多いですしね。

乗り心地に関しては前期型よりだいぶガッシリした印象。
全体的に静かになりましたし、段差で跳ねる挙動や
細かい振動、騒音も抑えられていて快適性は上がっています。
今までのフィットはここらへんが甘い印象でしたけど、
他と比べて負けていないレベルになりました。

気になったのはステアリングの軽さとブレーキの感触。
ステアリングは低速でももう少し手応えがあった方がいいです。
ブレーキは前期型もそうだったんですけどひたすら硬い。
もうちょいガソリン車っぽいフィーリングが欲しいですよね。


まとめ。
度重なるリーコールで傷付いたフィットブランドですが、
今回のMCによってコンパクトカーでトップクラスといえる
総合力を持つ車に生まれ変わったのではないでしょうか。
安全装備だけでなくACCやレーンキープといった便利装備まで
充実していますし、乗り心地もかなり快適になっています。

ただ、前期型でのイメージダウンを考えると、
トップクラスではなくトップを目指して欲しかった気も。
今回同乗したセールスさんも言ってましたけど
やはりかつてのリコール連発の印象は厳しいようで、
特にオーナーさんからはまだ責められることが多いとのこと。
自分だって新バージョンのDCTは大丈夫だと言われても
しばらく様子見しようと躊躇してしまいますしね。

とはいえ最近の影の薄さを吹き飛ばす内容のMCでしたし、
保有してみたいと思わせてくれる車になったのも確か。
今後は新型オーナーさんの感想を要チェックですね。
2017/03/25

トヨタ・ヴィッツハイブリッド 試乗感想

トヨタのヴィッツがビッグマイナーチェンジ。
本来ならフルモデルチェンジするタイミングなのですが、
TNGAプラットフォームの投入がまだまだ先になるため
マイナーチェンジでてこ入れする作戦らしい。
他社が次々と新型を投入する中、果たしてそれで戦えるのか。
というわけで今回のMCの最大の売りである
ハイブリッドグレードに早速試乗してきました。

今回のMCでは内外装の変更に剛性強化、ショック交換と、
ビッグマイナーチェンジに相応しい変更が行われています。
ヴィッツはこの世代の初期型にも乗ったことがあるのですが、
妙にバタバタとした安っぽい乗り味だった記憶があります。
しかしその後、1度目のビッグマイナーチェンジが入った後は
走りの質感が大きく上がっていたのも記憶に残っています。

今回は走りについては更に進化させたということもあって、
しっとりとしつつ安定感のある挙動については文句なし。
スポーティーというほどではありませんが、
乗り心地と安定感を両立させているのはなかなかのもの。
流石にスイフトやデミオと比べるとハンドリングは劣りますが、
それらよりも大人しく走りたいという人には
魅力的なバランスに仕上がっているのではないでしょうか。

エクステリアは更に口が大きくなってクドくなりましたけど、
個人的にはこういうクワッとしたデザインは嫌いじゃないです。
リアのデザインも分割ランプがいい感じですね。
MC前のデザインが好きじゃなかったのでこれも好印象。

ただ、内装に関しては相変わらずいまいちでした。
デザイン自体は平凡ではあるものの悪くないのですが、
どう調整してもドラポジが決まらなかったです。
テレスコ付きなのにここまでしっくり来ないのは珍しい。
足元もフットレストがないせいで左足が疲れます。
これは自分でフットレストをつける人が多いのも当然か。
スイッチ類があちこちにばらけているのも気持ち悪い。
確かに自動ブレーキ搭載以降、車のスイッチは増えましたけど、
新しい車はそこら辺を頑張ってまとめているのと比べると
ヴィッツのスイッチ配置はいかにも古臭い。
あと数年売るならもう少し頑張って欲しかったです。

HVシステムも今となっては目新しさがないですね。
目新しさがないのはガソリン車も同じですが、
ガソリン車と比べるとエンジン音の貧弱さが目立ちます。
もちろん燃費がいいというメリットはあるのですが、
個人的にはそろそろ分かりやすい進化が欲しいところ。
まあその手の楽しさを求める人はもう少し待って
GRでも買ってくださいってことなのかもしれませんが。


まとめ。
マイナーチェンジとしては気合が入っているものの、
他社のコンパクトカーと戦うには力不足な気がします。
足回りは悪くないのですが、その他の部分に関しては時代遅れ、
価格だけはトヨタ車らしく高いというのがなんとも。
せめて対人自動ブレーキやサイドカーテンエアバッグは標準装備、
オプションでACCを付けられるぐらいでもよかったのでは。

とはいうものの、自分の周りにも装備や性能を気にせず
なんとなくトヨタ車を買ってる人が多いですし、
そのまま儲けるのが商売としては正しいのでしょうね。
色々調べている身としては納得できないもやもやが残りますが。

そんな定番のトヨタ車への文句が出たところでお開きとします。
2017/01/11

スズキ・スイフトRSt 試乗感想

スズキの最重要車種と言えるスイフトがモデルチェンジ。
先々代乗りとしては気になる存在なので早速試乗してきました。
グレードはRSt、話題のターボ車です。

エクステリアは最近の流行である大口グリルタイプ。
この手のグリルはデミオが代表車種みたいに言われていますが、
外車では珍しくないですしそちらの流行に乗ったのかな。
後ろのドアグリップの位置もルノーがよくやっていますし、
国産車でもヴェセルやジュークがやっていますね。
今時の流行と歴代スイフトの特徴が上手く合わさっていますが、
目新しさはそれほど感じられないデザインになっています。

ドアグリップは使い勝手が悪いので下の方が良かったですね。
買い物袋持った状態で開けるのがなかなか辛い。
トランクより後席に荷物を置くことが多いのでこれは痛いです。
あと、純正バックカメラの位置は悪い意味で目立ちます。
これはディーラーでも自覚しているようで、車外バックカメラを
ナンバープレートの上に付けることをオススメされました。

インテリアではメーターのかっこ良さが印象的でしたけど、
0が真下なのと220まで表示されているせいで見にくかったです。
スイスポならともかくそれ以外では180まででよかったのでは。
シートのサポートが肩まであって包まれ感があるのは良し。
後席とラゲッジがちょっと広くなっているのも良し。
でも室内中央のマップランプがなくなったのは微妙。
MCで追加されそうな気もしますが、コストカットを感じます。
樹脂の質感も先代の方が良かった気がします。

さて、肝心の走りはというと、流石に軽快です。
軽いボディにトルクの太いエンジンの組み合わせで
ちょこっと踏んだだけでもスイスイ加速していきます。
恐らく高速道路でも力不足に感じることはないでしょう。
3気筒の振動もそれほど感じられなかったのですが、
それでも4気筒よりは確実にブルブルしているので
今後の経年劣化が気になるところです。

ボディの挙動についてはいまいちでした。
これはアルトのときも感じたのですが、硬い足回りに
軽くて硬い箱が乗っている感じで妙にヒョコヒョコします。
個人的にはもっとドッシリしててフラットな方が好きだなー。
先々代や先代はコンパクトカーの割にドッシリしてたんですけど、
新型は良くも悪くもコンパクトカーらしい挙動です。
同乗者がいるならバレーノの方がいいんでしょうけど、
あっちは安全装備で劣ってるんだよなぁ…。


まとめ。
進化は感じられるものの、良し悪しはまた別。
エンジンやACC、自動ブレーキなどの各種装備は文句なし。
しかし乗り心地や使い勝手の面では引っかかる面も多かったです。
先代先々代は欧州車に通じるドッシリ感があったのですが、
新型は軽快なスポーティーさに割り切っている感じです。
軽量ボディではドッシリ感を出すのが難しかったのかもですが…。

3代目スイスポは2代目と比べて大人しくなったと言われますけど、
個人的にはあれは好ましい変化だったんですよね。
それを考えると今回のモデルチェンジは好みから外れる方向。
装備とコスパを考えると有力な選択肢ではありますが、
買い替えを即決するほどの魅力はないって感じでしょうか。
先代にこのエンジンと安全装備がついていれば即決でしたけどね。
ホント、コンパクトカーは一長一短で悩ましいです。