手を出したものの感想を書き溜める場所
『アイよりアオい海の果て』体験版 感想
公式はこちら

老舗メーカーAXLの最新作である
『アイよりアオい海の果て』を体験してみました。

内容としては、いつも通りちょっと変わった舞台での
スローライフゲームという感じでしょうか。
船の上に町があるという設定は特に目新しくも無いですが、
それだけに受け入れやすいとも言えます。
眠っていた女の子を目覚めさせるという展開も
今まで数え切れないほど見てきた使い古されたものです。

しかし面白かったのはそこからアイドルというものを通じて
文化を掘り下げる方向に話が進んでいったこと。
文化がほとんど滅んでしまった船上生活において
これからどうやってアイドルをプロデュースし
文化を復活させていくかというのは興味深い展開です。

でもここからすごく面白くなりそうかというと微妙かなー。
農業や畜産やら漁業しつつ機械も弄ったりしながら
アイドルを助けていくという展開になるんでしょうけど、
体験版を触った感じでは主人公の行動に計画性が無いですし、
アイドル活動もシオンが邪魔してきそうな雰囲気が。
なんとなく小さな引っ掛かりが多くなりそうな気がします。

メインヒロインのアイのアイドル設定も難しい。
世間ではアイドルの恋愛について騒ぎになっていますが、
エロゲーでここらへんの設定は足かせになりかねない。
さらっと流してくれるならいいんですけど、
肝心なところでこのアイドル恋愛禁止設定が邪魔すると
なかなかイラッとさせられる展開になりそうです。
あとこの舞台設定だとアイドルとしてどうこうよりも先に
街角で歌いまくって歌というものを広げていった方が
いいのではないかと思ってしまいました。


まとめ。
だいたいいつものAXLという感じ。
このゆったりした舞台設定には引かれる部分があるものの、
引っかかる部分も多いので今回もスルーですかね。
スタッフ的にだいたいの出来が読めているので
体験版を気軽に触る分にはいいのですが、
製品版に手を出すにはあと2歩ぐらい何かが欲しいです。

本当に代わり映えしないので謎の安心感はあるのですが…。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

『Chrono Box』 感想
公式はこちら

NO BRANDのデビュー作である『Chrono Box』の感想です。
軽くネタバレを含む内容なのでご注意を。

作品としては完全にシナリオ重視で、
ほぼ一本道のエログロサスペンスという感じでしょうか。
グロ自体はそれほどキツイ物ではありませんが、
それでもモツがばっちり見えたりするので
グロ耐性がまったくない人には厳しいと思われます。

基本的な話の筋はループを繰り返していくうちに
世界の謎が解き明かされていくというよくあるものですが、
一周が短くて次々繰り返すタイプなのでテンポが良いですね。
一周が長い作品だと序盤の記憶が曖昧になった頃に
ループすることもあるのですが、この作品では心配なし。
最初のキャラが整列してるシーンで前の世界との違いが
視覚的に分かる作りになっているのは良く出来ています。

少しずつ減っていくクラスメイトや黒い箱についての真相は
いい意味で予想を裏切る形になっていたので満足。
「今回の犠牲者はこの娘か…」と思いながら
女の子といちゃいちゃしてるシーンを見るのは楽しかったです。
核心キャラである屍の掘り下げに入るタイミングも絶妙。
ループに飽き始めたところで雰囲気が一転しますし、
全体の構成がしっかり練られていることを実感します。

ただ、期待はずれというほどのことではないのですが、
自分が何か隠し持っていそうだと期待していたキャラほど
本筋に関わってこなかったのは少し残念でしたね。
この期待していたキャラはイコール好きなキャラでもあるので、
結果的にキャラクター面ではそれほどハマれなかったです。
機会があれば無罪組でスピンオフを見てみたいですね。

しかしエロシーンが笑えるノリだったのは嫌う人も多そう。
イチャラブシーンはともかく、鬼畜エロシーンの方は
キャラの反応が面白くてギャグとして楽しんでしまいました。
シチュは酷いんですけどキャラの反応がそれ以上に激しい。
下品に叫ぶ系のギャグが好きな人なら楽しめるかもですが、
エロとして使えるかといわれると返答に困りますし、
もうちょっと抑え目でも良かったような気はしますね。


まとめ。
エログロサスペンスとして満足できる作品でした。
この世界に隠された真相についてはなかなか凝っているので
推理で完全に的中させるのは難しいとは思いますが、
設定としては面白くて新鮮な驚きが味わえました。

エロシーンは特殊なシチュが多くグロシーンも多いですが、
ここにも真相に繋がるヒントが隠されているのが面白いです。
単なる特殊性癖だと思っていたものが後半真相が分かると
あれが伏線だったと気付かせられるのは見事でしたね。
体験版をプレイして惹かれた人なら
期待を裏切られることは少ないのではないかと。

惜しむらくは、自分の場合はメインの屍も含めて
強烈に惹かれるキャラがいなかったので
何度もプレイするモチベが保てないってことですかね。
まだまだ見落としがあるでしょうし勿体無いとは思うものの、
こればかりはどうにもならんです。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

『恋愛教室』体験版 感想
公式はこちら。
恋愛教室応援中!
UnN/Aのデビュー作である『恋愛教室』を体験してみました。

このゲームの特徴はキャラやお話ではなく
投票の結果によってヒロインを選ぶという企画方針。
個人的にこういった企画はあまり好みではないこともあって
今回の体験版もあまり期待せずに触ってみたのですが、
なかなかどうして、意外と楽しめる内容でした。

去年まで女子校だった学園に主人公が転校してきて
ハーレム状態になるのはエロゲーではよくある流れですし、
今までこれ系の作品には魅力を感じなかったんですよね。
それなのに何故今回は楽しめたのかというと、
これは主人公の存在によるところが大きかったです。

この主人公、特に派手な個性があるわけではないですが、
ヒロインへの対応をよく考えているのが面白いですね。
基本的にヒロインたちの長所を褒めて伸ばす方向で
積極的に喜ばせたり照れさせたりするのは見てて心地よい。
何故モテるのか分からない主人公は多々いますが、
この主人公の場合は彼女たちが寄ってくるのにも納得です。

褒めるだけではなく、純粋なヒロインに対しては
黒い部分を見たいという欲望を抱くところもいいですね。
下衆な欲望だと自覚しつつそれを捨てきれない姿は
共感できる部分がありますし、面白い人間だと思います。

ツンツンしているヒロインに対しては
隙を伺いつつ軽く逆襲してぐぬぬとさせるところも良い。
ツンの酷過ぎるヒロインが嫌われるのは
ヒロイン自身の問題ももちろんあるのですが、
やられっぱなしの主人公にも問題があると思っているので
この作品の主人公の対応にはスカッとさせられます。

ヒロインは数が多い割にそれぞれのキャラが立っていて、
どの娘相手でも退屈するようなことはなかったです。
まあ主人公の対応の良さに助けられている面もありますが、
全ヒロインのルートを見てみたくなりました。。
ただ、あくまで数が多い割には頑張っているというレベルで、
ヒロイン4人の作品と比べるとそれぞれの出番が少なく
忙しい作品になっているのも事実なんですよね。

このキャラの多さをどう扱うか。
投票結果が出てヒロインが絞られた後に
選ばれなかったヒロインの扱いをどうするのかなど、
企画から来る不安点があることも見逃せません。
正直、むしろヒロインを搾らずヒロインの多さを生かして
各個別ルートは短いながらもバリエーションに富んだ
作品にしてくれればまだ分かりやすかったのですが…。


まとめ。
プレイ前の悪い印象覆してくれた体験版でした。
主人公のヒロインへの対応がちょうどいいおかげで
引っかかる部分が少なく、ストレスが少なかったです。

ただ、この作品の魅力は個性豊かなヒロインたちに対して
綺麗に対応する主人公によるところが大きいですし、
ヒロインが少なくなるとパワーダウンしてしまうような?
ヒロインの数が減ってしまうとシナリオ勝負になりますし、
果たしてそこでどれだけのものを見せられるのか…。

そんな感じで不安要素はあるものの、
今のところキャラや雰囲気との相性は悪くないですし、
6月の購入候補としてストックしておきます。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

『茜色の境界線』体験版 感想
公式はこちら

ALcotハニカムの新作である
『茜色の境界線』を体験してみました。

ハニカムといえば基本的には萌えゲーを出しつつ
その影でこっそり伝奇ゲーをいくつか出してたりしますが、
今回の作品も伝奇ゲー寄りになっています。
個人的にハニカムの伝奇ゲーは微妙だと思っているのですが、
今回の作品もその例に漏れずいまいちな感じでした。

体験版の流れは普通の学生が妖狐との出会いをきっかけに
タタリとの戦いに巻き込まれるというものですが、
日常パートが妙にダラダラしてるんですよね。
日常が崩れる展開をやるために日常パートが必要なのは
確かなのですが、特に主人公が面白いわけでもなく
会話が凝っているわけでもないので読むのが辛かったです。
男親友は悪い意味でやかましいですし。

かといって非日常パートがいいかというとそうでもなく、
やたらと思わせぶりなセリフで引っ張った末に
盛り上がりない展開が待っているというのがなんとも。
巴も霞も大口叩いている割にアッサリ敵に出し抜かれるので
二人が凄くお間抜けに感じられちゃうんですよね。
普通だと初バトルではある程度見せ場があるものでは?
そのせいで敵の凄さもいまいち伝わってこなかったです。
雑魚を倒すシーンぐらい入れても良かったような。

バッドエンド後にループするというのも
今となっては有り触れたオチで意外性は少ないですね。
だからこそ、そこに至るまでの積み重ねが大事なのですが、
今回はループするまでの積み重ねが少な過ぎて
凄く淡々とループしているような印象を受けました。


まとめ。
一言でテンプレ作品といっても良し悪しがありますが、
この作品の場合は悪い方のパターンではないでしょうか。
あらすじだけ見ると無難な感じなのですが、
意味の薄い日常パートがダラダラ続くかと思えば
肝心なところはあっさり流されたりするので
読んでいる側としてはどこで盛り上がればいいのやら。
作品との呼吸が合わないと読んでいて疲れます。

情報を出し惜しむループ物といえば
最近プレイした『9-nine-』もそうでしたけど、
あっちはまだ日常パートが面白かったから救われてましたね。
でもこちらは日常シーンでギブする可能性が高いので
ひとまず6月の候補からは脱落です。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

『ニュートンと林檎の樹』感想
公式はこちら。
laplacian『ニュートンと林檎の樹』応援中!
Laplacianの2nd Projectである
『ニュートンと林檎の樹』の感想です。

タイムトラベル物ということで上手くまとめられるか
心配していたのですが、そこについては全く問題なしでした。
過去に飛んでからも状況が二転三転して飽きないですし、
万有引力のオチもいい意味で予想を裏切ってくれましたね。
ラビについては賛否はあるでしょうけど使い方は面白い。

ややこしい設定をシンプルに見せていたのもいいですね。
万有引力の法則がなくなった影響を雑誌の内容の変化という形で
表現したのは分かりやすくて良い描写方法だと思いますし、
ご都合主義を適度に混ぜ込んだライトな物語になっています。
雰囲気も重くなり過ぎずコメディちっくなノリで読みやすかった。

あと、ムービーを使った演出は面白かったですね。
BGMに合わせた声優さんの語りは耳に残りますし、
内容もキャラの個性全開という感じで洗脳されました。
この演出は次回作にも繋げて欲しいところ。

ただ、話はテンポよく進んだものの、
ヒロインとの関係の掘り下げやイチャラブもあっさり気味。
主人公とヒロインがくっつく過程は短いですし、
ヒロインと恋人関係になってるという実感は少なかったですね。
幼馴染で比較的付き合いの長い四五はともかく
他のヒロインは割と唐突に惚れてる感が強かったです。
主人公がそれほど目立った活躍しなかったことも大きいかな。
エロについても最近よくあるおまけ水増しスタイルなのが
本編でイチャラブが少ないという印象に繋がっています。

まあこれはストーリーの方にも原因があって、
タイムパラドックスの修正に追い立てられている状況で
普通にイチャコラしていたら違和感しかないのもまた確かです。
ぶっちゃけ、このストーリーならエロ描写を全部カットして
過去修正と主人公の立ち直りがメインでもいいぐらい。
ただそれだと売れないでしょうし、エロゲーとして出すために
エロを混ぜてみましたって感じでしょうか。


まとめ。
読み物としては面白かったですが、エロゲーとしては難しい。
自分が期待していたタイムトラベルや万有引力については
しっかり纏めてくれたので満足感は高かったのですが、
逆に悪い予感がしていた恋愛やエロ描写については微妙で、
期待以上の出来とまではいかない作品でした。
まあイチャラブを入れにくそうなストーリーではありましたけど、
そこを上手くやりくりしていれば名作になれたかも。惜しい。

自分はこの手のストーリー重視作品でも問題ないのですが、
嫌いな人は徹底的に嫌いそうな構成ではありますね。
長所短所がハッキリしているので
今後購入する人はしっかり下調べすることをオススメします。

以下ネタバレで少し。
>>続きを読む

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム