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2023/04/19

ウマ娘・ネオユニヴァースシナリオ 感想

本日、ウマ娘でネオユニヴァースを引いたので、
早速育成シナリオをプレイしてみたのですが、
これがまた予想よりもはるかに良かったので感想を書きます。
ネタバレが満載なのでお気を付けください。

いやー、今回のシナリオは素晴らしかったですね。
このネオユニヴァースという娘、最初は宇宙人のように描かれて
その頭の良さで未来予測しているように見せてるんですよね。
しかし途中からは別の世界を見ているような流れになって、
ラストでこの世界線がトレーナー(デムーロさん?)と
ネオユニヴァースがずっと一緒にいられる
新世界(ネオユニヴァース)だと判明するのがもう完璧。

騎手と馬という関係がある世界もあれば、
トレーナーとウマ娘という世界もあるというのが
明確に描写されたのって初めてではないでしょうか。
並行世界というSF要素を使って現実の騎手と馬の関係を
ウマ娘世界に落とし込んで来るアイディアには脱帽しました。

シナリオ中のトレーナーとネオユニヴァースの関係も良く、
恋愛というよりは愛情を感じさせる場面が多かったですね。
トレーナーがネオユニヴァースを抱きしめる場面とか、
ラストでネオユニヴァースが愛を語る場面とか、
ああいう場面は今までのウマ娘ではなかったような気がします。
(あったらごめんなさい)
まさかウマ娘で前世物特有の深い愛情を見せられるとは…。

自分の気持ちを言語化できないネオユニヴァースと、
彼女に根気よく付き合うトレーナーの献身描写も素晴らしい。
個人的にはめちゃくちゃ刺さるカップルだったので、
プレイ中はずっと幸せになってくれ~と思ってました。

あと、ネオユニヴァースの声ってちょこ先輩の方なんですね。
言われてみれば声質は似ているんですけど、
ボソボソとした声でちゃんとうまぴょい歌ってるのには感服です。
こういう技術のある声優さんは尊敬してしまいますね…。

正直、ウマ娘の育成シナリオは作品の性質上、
シンプルなスポ根に寄ってしまうのでバリエーションを
広げにくく、マンネリ気味だと思っていたのですが、
こんなシナリオを出してくれるのなら捨てたもんじゃないです。
まあネオユニみたいなSFネタは乱発できるもんではないですが…。

ウマ娘もキャラが増え続けて今後はシナリオ製作も
ますます難しくなっていくと思いますが、
いい意味で予想を裏切ってくれるシナリオに期待したいですね。
2023/03/12

ブルーアーカイブ最終編をクリアしてあれこれ

またしばらくサボってしまいましたが、
ブルアカ最終編をクリアしたのでその感想を書きます。
あ、ネタバレあるので注意してくださいね。

このブルアカというゲーム、自分はローンチ時から
プレイしているのですが、最初の頃は色々アレでしたね。
アプリは重くてしょっちゅう落ちるし
ガチャは天井が高くて星3はなかなか手に入らなかったし、
キャラの数はそれなりにいても絆ストーリーはあっさりめで
ほとんどのキャラがいるだけという状態でした。

自分が真面目にプレイし始めたのはパヴァーヌ1章辺りから。
これは自分がモモイ好きというのが大きく、
パヴァーヌ1章は良いシナリオではあるものの地味なので
周りでもあまり話題になっていなかったのを覚えてます。
それが今ではトレンド入りの常連となったわけですが、
バニーで一瞬話題になってエデン3章辺りで更に話題になって
ストーリーも進行しやすくなって一気に新参が増えた感じですね。
まあこの辺りはシナリオの出来、演出ともにソシャゲでは
稀有なレベルですし、やはり良いものは話題になるんだなと。

個人的にブルアカのシナリオって若干好みではないのですが、
逆にそのマイナス分があってもこれだけ楽しめるというのは
このゲームが持つ底知れないポテンシャルを表しています。
シナリオの好き嫌いを語ると長くなる…特にエデン4章は
個人的にはめちゃくちゃ不満があるのですがまあそこは省略して、
最終編で一番感心した場面について語りますね。

それは…先生ではなくテラコを脱出させるシーン。
あそこについてはシナリオと演出が見事に合わさっていて、
ゲームの感動演出の新たな可能性を感じさせてくれました。
あんな状態になっても生徒を第一に考えてるプレ先、
そのプレ先が信頼して自分の生徒を託した先生(自分)、
そしてそんな二人の先生の生き方を一番近くで見ていた
プレイヤーがテラコを転送させる、という流れには脱帽です。
そうだよ、先生ならテラコを救わないはずがないんだよと
自然に思える展開になっていたのは本当に素晴らしい。
テラコを脱出させた後に感動で20秒ほど天を仰いでましたよ。

こういう演出ができるというのは、シナリオだけでなく、
企画運営やシステム開発がしっかりとこの未来を見て
ブルアカというコンテンツを育ててきたということ。
長期運営型アプリでこれができているところは少なく、
だからこそブルアカ開発陣の志の高さに感動すら覚えました。
この部分に限らずブルアカ運営ってプレイヤーを
ゲーム内に没入させて盛り上げようという意志が強く見えて、
ソシャゲというジャンルに真剣に取り組んでるんですよね。
リアイベを否定するわけではありませんが、アプリ内や
ネット上の企画でワクワクさせてくれるのは好感が持てます。

さて、ここまでの運営方針は絶賛したいブルアカですが、
その今後については若干不安点もあったりします。
カルバノグ2章が来る前に株を落とした不知火カヤの存在や、
次の決戦が来たときにまた同じメンバーが出撃すると
流石に文句が出そうなのはどうするの問題とか。
ただ、これまでの出来を見るとだいたいは良い方向に
裏切ってくれているので、今後が楽しみな作品のは確か。
特に最推しであるミヤコが活躍するはずのカルバノグは
エデン超えのクオリティを期待してるので頼むぞブルアカくん!
2022/09/01

『終のステラ』体験版 感想

公式はこちら

ゲームやアニメを手広く作るKeyの新作、
『終のステラ』の体験版をプレイしてみました。

今回のライターは田中ロミオさん。
シナリオライターとしては大御所の一人ではありますが、
個人的には結構当たり外れのあるライターさんです。
でもKeyと組んだRewriteは大当たりでしたね。

今回の作品はバリバリのSFタイプ。
高度な文明が滅んだ後のポストアポカリプスな世界観ですね。
そんな世界を舞台に、主人公の青年が謎の依頼を受けて
遺跡で眠っていた美少女アンドロイドと出会い、
彼女を護衛しながら廃墟を冒険していくというお話です。

正直、体験版の前半は悪い意味で定番な印象でした。
ちょっと捻くれてるリアリストの青年と
天真爛漫な少女アンドロイドという組み合わせもそうですし、
遺跡の中での出会いというシチュもよくある場面です。
ヒロインであるフィリアは明るくて優しいけど警戒心が薄く、
あまり好きになれない足手まとい系ヒロインに見えました。

体験版後半になるとちょっとエンジンがかかってきて、
廃墟となったハイテク都市に潜入していくシチュは
ワクワクするものがあり、ちょっと先が気になってきました。
主人公が容赦なく敵を殺していったところも好印象。
フィリアが善意方面に振り切ってる分、主人公が
容赦ないところを見せてようやくバランスが取れた感じです。

今のところキャラ、設定ともに新鮮味が非常に薄く
凄く面白いという作品ではないのですが、
体験版後半にちょっと面白くなってきたのも確か。
購入確定とするには体験版の範囲内で
もう少しインパクトが欲しかったところなのですが、
DL版だと非常に安いので一応、購入候補に挙げておきます。
2022/08/15

機動戦士ガンダムTV版 感想

お盆休みだったので30年ぶりぐらいに
TV版のファーストガンダムを見てみました。
劇場版は昔から何度もTVで放送されていたのですが、
TV版が再放送されたことはほとんどなかったと思うので、
だいたい30年ぶりぐらいかなとしか分からないレベルですね。
作画崩壊場面はTLでよく流れてきたりするのですが、
その印象ばかりなのもアレなので改めて見てみようかなと。

当たり前ですが基本的な流れは劇場版と同じ。
そしてこれも当たり前ですが、尺はTV版が長いですね。
その影響が特に出ていると思ったのは、
カイの性格の変化とシャアの情けなさでした。

カイといえばもともと皮肉屋なイメージですが、
TV版だと素直になるのはミハル死亡辺りからなので、
皮肉を言ってるシーンがかなり長い印象を受けましたね。
MSに乗って活躍し始めるまでも長いですし、
今放送してたらウザキャラとして叩かれていただろうなぁ。

シャアに関しては尺が長いせいで失敗も多い気がしますね。
思ってた以上に部下が死にまくっているので、
こやつもしかしてかなりの死神なのでは?という想いが…。
クワトロ時代や逆シャア時代と比べると
ファースト時代は有能だった印象だったのですが
別にそういうわけでもなく、強い場面もなくはないですが
アムロにとってはそこそこレベルの強敵という感じでしょうか。

というか改めて見るとやっぱアムロ強過ぎですね。
ランバラルや三連星も結構あっさり始末していきますし、
NTに覚醒してからはシャアですら相手にならない。
シャアとは逆に自分で殺す方の死神ですわこれ。

あとTV版といえばやはりガンタンクとGアーマー。
劇場版ばかり見ていたせいで記憶から消えてましたが、
ガンタンクが普通に宇宙で戦ってるのは何度見ても面白い。
ハヤトはよくこれで頑張ったよ、凄いよ。
Gアーマーの合体バンクも結構使われてたりして、
これはこれで子供だったらワクワクしたのではないでしょうか。


そんな感じで、久々に見ると非常に楽しめる作品でした。
ネットで見る作画崩壊場面のオリジナルは確認できましたし、
ククルスドアンのオリジナル版も確認できてスッキリ。
もちろんネタ抜きにしても、ガンダムらしい憂鬱な人間関係の
源流が感じ取れたりと、今見ても色褪せない内容です。
多分ジジイになってから見ても楽しめるのかもしれませんね。
2022/05/23

仮面ライダーオーズ 感想

アマプラで無料だったので久々に見てみました。
最後まで一気に見るとリアルタイムで見ていたときとは
また違った印象を受ける部分もあって新鮮でしたね。
ちなみに復活のコアメダルは未見です。

まず気になったのは意外と盛り上がりに欠けていること。
エグゼイドは進行度によってボスキャラが変わりましたし、
ビルドは東都、北都、西都と進んでいきましたけど、
オーズの場合はハッキリと話が切れるところがない。

途中で真木博士の登場と裏切り、伊達バース投入と
後藤バースへの引き継ぎなどはあったものの、
基本的にグリードとのメダルの奪い合いが
最後までダラダラと続いてしまったように見えました。
リアルタイムだとメダルの行方が気になったのですが、
一気に見ると結構物足りなさを感じたのが逆に新鮮でした。
話としては26話ぐらいにまとめても良かったような?

あとは作中で一番の大物が鴻上会長というのが
改めて目立って感じられたのもマイナスかなと。
映司の対の存在としての真木博士というのは良しとして、
他にもう一人、敵に大物が欲しかったですね。
真木博士の虚無感もグリード4人組の性格も好きですが、
倒してスッキリする存在だったかというと微妙なところ。
カザリは完全体になったと思ったら速攻でメダル割られるし、
ウヴァは終始情けなかったですからね。

とまあそんな感じで気になった点は上げてみたものの、
キャラについてはやっぱめっちゃ好きですね。
映司の一見明るいのに内面ぶっ壊れてるところとか
アンクのめんどくささ、真木博士の狂いっぷりに
グリードたちの小物っぷりなど、マジで全員好き。
伊達後藤師弟も面白いですし、里中さんは終始イカしてる。

ストーリーにもう少し起伏があればとは言いましたが、
映司とアンクの出会いから最後までは纏まってましたし、
自分が「復活のコアメダル」にあまり興味ないのも
本編だけで満足したからというのが大きいです。
10年ぶりの再試聴でしたが、見て良かったと思います。